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第43回公演 鹿追演劇祭2002参加作品

「走りながら眠れ」

作 平田オリザ  演出 片寄晴則   出演 坪井志展 富永浩至

とき 2002年2月17日(日) 午後1時半開演

ところ 鹿追町民センター(鹿追町東町3丁目)

前売り通し券 500円(小中学生無料)


 上演にあたって(演劇祭パンフより)

演出 片寄晴則 

「活発な日常活動を持続することにより、地域に根ざした創造活動を!」
をスローガンに集団を結成して27年目を迎えました。その間、ずっと小劇場空間にこだわり続け、昨年の5月までは、民家を改造した自分たちの稽古場兼劇場である「演研芝居小屋」を拠点として活動して参りました。これまで、帯広だけでなく、札幌、釧路、北見、苫小牧の地でも公演し、昨年の9月には、釧路、北見の劇団を招き、第1回の道東小劇場演劇祭も催しました。
 今回、初めて鹿追町で公演させていただくことになり、新たなお客様との出逢いに、団員一同胸が高鳴っております。
 さて、本日上演するこの作品は、明治から大正にかけて、短い生涯を駆け抜けた大杉栄と伊藤野枝の、最期の二ヶ月間の日常生活をスケッチ風に描いたものです。自由恋愛を唱え、アナーキストと女性解放運動者として、互いの思想とその生き方を尊重し、同志として生きながら深い愛に結ばれた男と女。ラジカルに生きたそんな二人ですから、その日常もさぞかし……と思ってしまいますが、ここでは実に淡々とした調子で、夫婦の会話が繰り広げられます。ところが、その生き方の背景を少しでも知っていると、何気ない話のひとつひとつが実に示唆に富んだものとなり、想像力を喚起し興味深く、面白く思えるのです。しかし、二人についての予備知識がたとえ無くても、実際のところ生活はこのように淡々と時が流れてゆくものだと、改めて感じていただけるものと思っています。構えることなく、ゆったりと約一時間、私達にお付き合い下さい。

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