劇団演研 第75回公演「罪」アンケート集計

2018年6月23日24日30日、7月1日 全7ステージ  

 

 




 

  ※感想を抜粋しました。(写真:大久保真氏)

 

 〈10代〉

●家族がそれぞれ言えていなかった「黒い部分」がパズルと一緒なんだと気づいた時、ハッとした。(女性)
●とても面白く考えさせられる舞台でした。感動しました。「黒い部分がたくさんあるから難しい・・・でも必ずはまる」という、黒いパズルと家族を重ねた表現、すごく好きです。(女性)
●迫力がとてもスゴかったです。とても面白かったです。とてもシリアスな話で、ドラマを生で見ているような感じでした。とてもいい話でした。(男性)
●雨が降った時と降っていない時で、切り替わりが激しくてびっくりしました。とても良かったです。(女性)
●たまに私の感情が怒りに変ったり、笑いに変ったりしました。これが演技だと思いました。(男性)


 

 〈20代〉

●家族の関係性がとてもリアルで面白かったです。テレビが直ることと家族の再生がリンクしていたのでしょうか。その過程がいまひとつ分からなかったので、ゆっくり解釈したいなと思います。(女性)
●一人一人の演技力が高く、自然と世界に引き込まれた。照明の使い方がすごい。本当の雨のよう、その中でスポットの当たり具合でかげでき、それが人物のかくしてたこと、陰の部分かなと思いました。深い。(女性)
●最初はバラバラだった家族が、本音をぶちまけあって、だんだん一つになっていくのが、すごく良かったです!感動しました!!(女性)
●とても深い家族の内容でしたが、辛辣さがとても響いてきました。感動してしまいました。(女性)
●今まで見てきた演研さんのお芝居の中で、一番強く心を揺らされたお芝居だと私は思います。すごかったです。2回目以降、雨が降って部屋が青みがかってきた時に、「げぇっ・・・」て思ってしまいました。自分のことではないのに、罪をザンゲしているような感覚。(男性)
●始まってしばらく何が進んでいるのか、ついていけませんでしたが、家族の立場が急に心に響き、最後はやられました、家族の生きようとする姿勢に。(男性)
●非常に重く考えさせられる内容でした。特に雨によって家族の本音や隠していた事実が告白される場面は圧巻でした。「幸せでなければならない」という使命感が結果的に家族同士を縛り、自ら不幸を招いていたと感じます。この一夜が夢だったのか、現実だったのかはハッキリしませんでしたが、自分たちの不幸な使命感に気づいたからこそ、この家族はもう一度出発できるのだと感じました。(男性)

 


 

 〈30代〉

●一つの家族のお話、親子ゲンカ、兄弟ゲンカといろいろありますね。少し問題がある家族なので、解決とまではいかないですよね。それでも一生懸命な家族が見れました。(女性)
●会場からすすり泣きが聞こえましたが、私もその一員でした・・・。悲しい?苦しい?よかった?感動した?・・・う〜ん一言では表現しにくいのですが、家族一人一人の苦しみに、その立場になったらきっとそう思うだろうなと共感しました。みんな真っ当な人間なのに、ちょっとした歯車の食い違いでこうなった。そんなことは自分にも訪れるかもしれないなあと思います。まとまりませんが、まとめると共感した・・となるのでしょうか・・・おもしろかったです!!(女性)
●とても考えさせられる内容でした。正解のない問題、見て見ぬ振りをしている部分、そんな部分をあえてとり上げている。演技面内容ともに勉強になりました。(男性)
●登場人物だけではなく、観ている自分も罪があるのでは?とつきつけてくる作品でした。場面転換もない会話劇も新鮮で面白かったです。(男性)
●けっこう難しいなあと思いながら観てました。でも、家族のことを改めて見直そうと思いました。(女性)
●最初から最後まで引きつけられてしまいました。すごく楽しくて良かったです。(男性)
●パズルとの伏線が良かったです。(男性)

 


 

 〈40代〉

●幸せそうだな家族にも、みんな色々あって、家族だからこそ言えること、触れられないこと・・・。ちょっとしたことで変ってしまうもろさがあるんだなって思いました。だけどそれを乗り越えていけるんだって希望も、(女性)
●それぞれが罪の意識をもって、それぞれが必死に生きていく家族の様子が伝わった。雨の場面の効果がすごく良かった。(女性)
●今までで一番良かったです。雨の音や最後のパズルがよかったです。(女性)
●内容がデリケートだし、さらに10年後だと見え方が違うでしょうと思います。息苦しくならないで見られるひとがいるのでしょうか。とてもそんな家族は想像がつかない。私はとても苦しい。(女性)
●初めの家族のぎこちなさと、最後お互いを許しあった空気がすごく伝わり、一時間色々感じながら観てました。特に「お兄ちゃん」の演技がとてもナチュラルで、透明感があって、びっくりしました。すごく重いテーマでもあり、家族というものを自分の家族もいろんな角度でながめながら帰りたいと思います。(女性)
●普段、幸せに暮らしている家族が、実は過去の問題を抱えながら「幸せな家族」を取り繕っていたという、もしかしたら、どこの家庭もそうでないかと思わされる芝居でした。(男性)
●初めて観たのですが、役者さんが4人ともこれ以上キャスティングが考えられないほどはまっていて、ものすごく心動かされました。それぞれの言葉にしなかった想いが、ズキズキ心に刺さってきて、雨でかき消されながらも、その想いがパズルの型にはまていくように少しずつ少しずつ、最後には幸せになって欲しいと心から思えました。良いお芝居ありがとうございました。(女性)
●現代社会をそのまま映している様だった。少し回想のシーンがわかりづらかったけど感動しました。(女性)
●家族愛は本音を乗り越える強さがあると思いました。思いが伝わる素晴らしい芝居でした。(男性)
●「家族」がその言葉だけで「きれいなもの」となっていることに危惧している中、いい作品で迫るものがあった。(男性)
●皆さんの静かで激しくて・・・の演技に気持ちが入り込み、ちょっと涙が・・・。良かったです!!ありがとうございました。(女性)



 

 〈50代〉

●私の家族にも、もしかするとある風景かもしれないと思うと、観たくない景色かもしれません。家族のうちにあるものって、のぞいたて見るべきものじゃないのかもしれませんね。(男性)
●家族が一つ屋根の下に一緒に暮らすというのはこういうことなんだと思った。誰も悪くないし、誰もが悪いとも言える。あの「雨」の降っているシーンで交わされた会話は、実際に交わされていたのだろうか。それともそれぞれの胸の内で叫んでいた、モノローグの産物なのか・・・どちらでもいいのかも。最後はやはりハッピーエンド・・・だったのだと思いたい。(男性)
●家族を守ろうとすると自分を守れない。自分を守ろうとすると家族を守れない。そんな葛藤の中で、みんな一生懸命生きている。この世で一番難しいのは、人を許すこと。それよりもっと難しいのは、人を許せない自分を許すこと。そんなこと、考えさせられました。(女性)
●雨の音の持つ意味がだんだんわかってくると同時に、このお話に引き込まれました。とても良かったです。(女性)
●涙が出そうで大変でした。面白かった。(男性)
●本当に本当に良かったです。この劇を観ることが出来て良かった。(女性)
●今回の作品は、今までの演研さんの作品の中で最高でした。役者・演出の技量も円熟した結果なのかなあ。互いの嘘や見ない振りをしてきたことがあらわになったこの家族が、再生していくことを予感させるラストでした。(男性)
●家族はそもそも他人同士が結ばれ家族になる。けれどもひとりひとりは違う存在で、お互いに許しながら生きていると感じました。深い芝居でした。(女性)
●首の皮一枚でつながっている家族の実情が・・・。自分のことでもあり、おもしろかったです。でも、なぜかがんばっていける気になりました。(女性)
●すごく心の重いお芝居ですが、どの家庭にでもどこの誰にでも、抱えている「闇」だと感じました。声に出して言いたいけど言ったらおしまい!!人生そんなもの・・・と自分を振り返りました。雨が降るたびに、このお芝居を思い出しそうです。(女性)

 

 

〈60代以上〉

●とても重たいけど、心にしみて良かった。アクター達がとても自然な演技で良かった。(女性)
●息苦しいほど切なく、やりきれない思いが心に重く残った。一夜の出来事の中に、過去の心の傷も現在の痛みも、重層的に圧縮された構成に気が付くまでに少々時間がかかった。現実の世界に起こっている出来事とリンクしているような思いにとらわれた。明のイノセンスな存在は、救いになったのか?わたくしにもわからない。ひとりひとりが狂気にのみ込まれてゆく様相が、とてもリアリティを以て迫ってきた。(男性)
●今まで観た中では、一番心が痛くなる劇でした。最初、空虚な家族の会話と思っていたのに、一人一人が話し込んで行くと水が渦巻きの流れになって吸い込まれていくように、全員が奈落に落ちていく感じがして相当に心が痛みました。役者さんの演技が迫真でいっそう心に染みました。(男性)
●人生の考え方で生き方が変わるのかな。考えさせられました。(女性)
●長い家族の歴史の中で、各々の立場、思い、運命・・・それをどのようにとらえどう向き合い、どう納得するか・・・思いあたることがたくさんありました。いかにフェアで生きていけるか・・・私の目標です。いつになったらできることか・・・(女性)
●最後のセリフ、このパズル黒い部分が多いので難しい。この部分一番印象的でした。(男性)
●普通の家族の姿があり、問題は違ってもあることかもしれないと思いました。いい公演でした。(女性)
●自分の中で乗り越えたと思いながらも互いにわかっていない家族の中の「黒いピース」。気づいてもかんたんには乗り越えられない、いろいろな苦悩を抱えても少しずつピースをはめていく家族の絆をうまく表してくれたようで。いい芝居を見ることができました。(男性)


 ●アンケートにご協力下さり、ありがとうございました。

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