劇団演研 第78回公演「ご臨終」アンケート集計

2019年12月7日8日14日15日 全5ステージ  

 


 



 

 

 

  ※感想を抜粋しました。(写真:大久保真氏)

 

 

 〈10代〉

●とても面白くて、楽しい気持ちにも切ない気持ちにもなりました。たくさん笑えました。とても良かったです。(女性)
●時間を忘れてしまうくらい物語に入ってしまいました。感動しました。すごく良かったです。(男性)
●時間を忘れて見てました。よかったです。(男性)


 

 〈20代〉

●こっけいさと人生の悲哀が入り混じったとてもよい作品でした。(女性)
●窓にうつる食事がとても美しかったです。「おば」と「ボク」がとても可愛らしくて、美しくて、はかなくて、切なくて、、、愛を与えてもらったことのない人間が、愛することを知ったとき、世界は今までより残酷になるものだと感じました。明日、2人が地中海にたどり着けるよう願っています。とても素晴らしい舞台をみれて良かったです。(女性)
●主人公の男性が、おばだと思っていた女性からの愛情をうけて、心を許していく様子にとてもひきこまれました。女性がどんどん衰弱していく様子がとても切なかったです。(女性)
●さみしいと感じる時、人は誰か自分以外を考えている気がします。会いたいけれど会えない人、会いたくないけれど会える人。この人が好きなんだよなって、そういう時に分かる。そんなことを考える事が出来ました。(男性)
●題名からは想像できないほど楽しく、笑える作品でした。最後は考えさせられるところがありました。感動しました。(女性)
●とても感動しました!時間が経つにつれて、お互い本当の家族のようになっていく様子がとてもよかったです。(女性)
●すごく良かったです。演技、照明、音楽、場面転換も含め、それを目の前で、すぐ近くで生身の人間がやっているというのがすさまじかったです。(女性)
●とても面白かったです。役者さんの演技にひきこまれました。」(女性)


 

 〈30代〉

●ものすごい量のセリフだったと思います。お疲れ様でした!(男性)
●お2人のやりとりが非常におもしろく、長いお芝居でしたが、あっという間でした。(女性)
●人の心について、色々と考えさせられました。涙なしではみられません・・・。いろんな罪をどう解消したら人は、本当に救われるのでしょうか。すごかったー。(男性)
●人というのは最終的に、合う人のもとへいきつくものなのかと思いました。なんだかケンカばかりしていた両親を思い出しました。情というものは、こんなにも変化するものなのですね。(男性)
●一人芝居、二人芝居はやはり小劇場に向いていると改めて感じました。海外の本ということで、原作(英語)でも観てみたいと思いました。(男性)
●とてもすばらしかった。本の内容も、照明の暗転のタイミング、スピード、音楽のタイミングとワンテーマをアレンジによって場面心情を表現していて、作品、舞台としてとても完成度も高く、よかったです。そして何よりも「つぶやき」で野口さんが書かれていたように、間違いなくグレースはこの作品の中で存在していました。とても素晴らしい演技でした。演技として書く事がはばかれる位に生きていらっしゃいました。その分ケンプが残念でした。こういう役はこういうジェスチャーで、こういう振る舞いでこういう声のトーンでという、いわゆるキャラクターをデフォルメして演じているというのが感じられてしまって、ノイズでした。グレースが生きているのに対してケンプは演技でした。それが物語に入る際のノイズになって、非常にもったいない、小手先の技術よりも、不器用でも突き詰めて、掘り下げたケンプを見たかったです。でも、それを補って余りある本と裏方とグレース役の演技の素晴らしさでした。(男性)

 


 

 〈40代〉

●色々と考えさせられる内容でした。素晴らしかったです。(女性)
●人間味あふれるわかりやすいお話で、ユーモラスでとても面白かったです。男性のセリフの量に感心しました。女性の表情の作り方が上手で美人だなあと思いました。楽しかったです。(女性)
●まずは斬新な芝居の構成にびっくりでした。短いシーンを暗転で切って、長い時間の経過を感じさせるという感じですかね?可能性の広がる脚本ですね!(女性)
●ここ最近は分かりづらい演目だったように記憶しているのですが、今回は非常にわかりやすかった。終活なんて世の中で流行っていますが、これもまた人生の終え方のひとつ。こうして孤独に終える方が今は多いと思う。富永さんの長ゼリフ、ほぼ一人のセリフ・・・見応えがありました。野口さんの「おばさん」はとてもキュート、あのようなおばあちゃんになりたいと思いました。(女性)
●皮肉なセリフにニヤリとしたり、身につまされるシーンに切なくなったり・・・。最後はホロリとしつつ、あたたかい気持ちになりました。(女性)
●二人芝居で難しい演出。ちょっと現代の「死」というものにもつながるようなものだったと思いました。特に野口さんの表情だけで表現するのは難しかったと思います。(男性)
●俳優さんのセリフの量がすごかった。お疲れさまです。他人同士だったと分かった時は、びっくり、男性がとても滑稽だった。一緒にいる時間が人と人との関係を築いていくんだなと実感。(女性)
●時間があっという間に感じました。甥っ子役の方のセリフ量に「すごいなあ」と思い、おば役の方の表情の柔らかさに「ホッ」とし、最後には涙がとまりませんでした。きっとへたくそな愛情表現も届いたと思います。(女性)
●とても良かったです。最後は泣いてしまいました。必ず人と別れがあると言うことを、改めて考えさせられました。(女性)



 

 〈50代〉

●タイトルから、どのような内容なのかといろいろ考えていました。2人の対照的なセリフの量、動き等とても、面白かったです。ベッドに居るだけで、2人が対話しているように感じました。(女性)
●そんなドンデン返しがあるとは・・・。長い芝居でしたが、楽しめました。(男性)
●女性の表情がすごく上手でよかった。男性はほとんど一人で喋っているのに、あんなに台詞を覚えて大変感心しました。どんな話になるのかと、とてもワクワクして見られました。(女性)
●悲しくて面白い、面白くて悲しい。最後はキュンとなった。途中は「そこかー」と思うつっこみどころで大笑いしました。(女性)
●すてきなお芝居でした。さいごはしんみりと、涙。(女性)
●とても良かったです。男の変化がじんわり伝わりました。暗転がもう少し短くていい部分もあったと思います。(男性)
●切ない話ですが、明るくなる度に笑ってしまいました。富永さんのセリフが多く、そして演出、さすがです。野口さん、美しかったです。体型も役にピッタリで、すてきでした。セリフがこんなにないのにそこに居る存在感、すばらしかったです。(女性)
●内容はおもしろかったです。だんだんと愛情がでてきているのがわかりました。(男性)
●とてもおもしろかったです。富永さん、頭は大丈夫ですか?おどろきましたー!野口さん、子どもだけでなく、老婆役も美しく、すごく良かったです。(女性)
●すごく良かったです。泣きました。ありがとうございました。(女性)
●とても面白く観させてもらいました。笑って考えさせられて・・・。中盤の思わぬドンデン返しの仕打ちに、人生のマヌケさと、人生ってこんなものかという思いを抱きました。甥っ子とおばさんの演技がコミカルでかわいかったです。寝室のセットと床ががっしり作られていて素晴らしかったです!とてもよい芝居をありがとうございます!(男性)
●思い通りにいかないことばかりが人生だけど、一番思い通りにならないのが、いつ、どうやって死ぬことかもしれません。だから、その時が来たらどんな死に方でも「ああ、そうなのか」と受け入れたいと思う。だから、たまに思い通りになることもある。生きてることって素晴らしいと思わせてくれる劇でした。(女性)
●死について、一生について色々と考えさせられた。古風で、ヨーロッパ風で、オシャレだった。BGMもよかった。心地良く終わった。(男性)

 

〈60代以上〉

●頑張っている方が帯広にもいるんだと感心しました。これからもいい芝居を続けて下さい。(女性)
●芝居も役者もすごく良かった。でも脚本(翻訳)の違和感がぬけませんでした。カナダでカナダ人が演じたら、多分、違うのではないだろうか。多分、「ご臨終」ではなく、例えば「おばさんの終末」とかタイトルも違う気がします。「臨終」という言葉に込められてしまった、日本人の死生観が強烈すぎることを改めて感じました。それにしても照明、音響、小道具、たいへんでしたね。演技ともども圧倒されました。(男性)
●静かに感動しました。野口さんのアダルトな姿すてきでした。義父の最期を思い出しました。(女性)
●長丁場でしたが出演2人の熱が伝わって来ました。一人は長台詞、一人は表情での芝居と難しさもひとしおであったと思います。一年過ぎてからの男性の想いの変化が微妙に変わって来ているのが見事でした。(男性)
●亡き妻の事を思い出しました。(男性)
●テンポ良く話が流れて良かった。(男性)
●とてもおもしろかった。巧みな会話。人生の終わりについて考えた。でも生きていることがいいことだ。(女性)
●とても興味深く、大どんでん返しもびっくりした。しかも看取りなど、家族についてなど様々なテーマが盛り込まれていて、とても充実した内容でした。(女性)
●翻訳劇らしい、ちょっと「おしゃれ」な雰囲気をたたえながら、心の琴線に触れてくるようなしっとりとした抒情を感じさせる上質な舞台でした。暗転によって短いシーンを重ねてゆく構成、状況説明も兼ねたケンプの一方的な台詞、対照的に表情の変化やちょっとした所作で微妙な心理を伝えてくるグレースの演技。どれも、めざましい効果を上げていました。短いセンテンスを重ねてゆく短編小説の趣き。ウイットと、かすかな苦み。音楽も、ジャージーですてきでした。それにしても、野口利香さんの美しかったこと!こんなきれいな女優さんだったのかーと思いを新たにいたしました。変化する表情から香り立ってくる強烈な存在感が、印象に残ります。富永さんの演出は、どんどん進化しているような気がします。こんな切ないストーリーを、湿っぽくならず、しかし十分な説得力をもって伝えてくる舞台には、そう簡単に出会えるものではないと思います。(男性)


 ●アンケートにご協力下さり、ありがとうございました。

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