劇団演研第86回公演 シアターZOO提携公演


イラスト:アイリス・ニック・クロウ

 

 

「さらだ殺人事件」
 作:別役実 演出:富永浩至

出演 富永浩至、坪井志展、清水 匠、小澤 厳



 舞台中央に、古びた仏壇と茶だんす。その前にちゃぶ台。汚い座蒲団がいくつか。
虚空からすすけたカサのついた電灯がひとつ。
 喪服姿の男1と女2が、ぼんやり現われる……。

1986年初演の別役実、渾身の不条理劇。
昨年上演し好評を得た作品を更に練り直しての再演。
8年振りの札幌公演です。乞うご期待!



 

と き
2024年
5月25日(土)
開演午後7時   26日(日)
開演午後1時
 
 
ところ
扇谷記念スタジオ・シアターZOO(札幌市中央区南11条西1丁目ファミール中島公園BF1)
入場料

前売・予約 2,000円  当日 2,500円  学生 1,000円

   
問い合わせ
劇団演研(電話080-3266-0279)
主催
劇団演研、北海道演劇財団、NPO法人札幌座くらぶ

※チケット取り扱い所
□エヌチケ(https://ticket.aserv.jp/nt/

□ローソンチケット(Lコード:12533)販売ページ:https://l-tike.com/order/?gLcode=12533
□チケットぴあ(Pコード:525-888)
□道新プレイガイド / 交流センター /セコマコード:D24052504(販売期間:3/31〜5/18)
こちらから予約もできます>http://enken.gotohp.jp/ticket/form.cgi
 

 

○公演アンケートより(写真:大久保真氏)

○普通じゃない普通を覗き見しながら、だんだんと色々分かっていくのが面白かった。(10代女性)

○全員がずっと不思議でした。何者か分からない感じが面白かった。(20代女性)

○皆さんキャラが立っていて、最後まで楽しく観れた。(20代男性)

○お芝居にひき込まれてあっという間の90分でした。(30代女性)

○ドキドキした。様々な心境をいろいろ考えさせながら観ました。すごく面白かった。(30代女性)

○とても不思議な会話劇でした。一度では理解できず複数回見たいと思いました。さすがの自然体の演技でした。(30代男性)

○様々な心理描写が描き出されていて、とても考えさせられました。何とも言えない微妙な空気感がとても良かったです。胸がドキドキしっぱなしでした。(40代男性)

○死ななければならなかった理由があった…のだろうか。(50代女性)

○ちょっと考えさせられ、切なさが残りました。(60代女性)

 


上演にあたって

富永浩至

 もう三十年くらい前になりますが、このお芝居の初演を東京の信濃町にある文学座のアトリエで観ました。男1は角野卓造。仏壇の裏から這い出してくるその姿に、いたく感銘を受けたことを覚えています。

 上演が決まり、当時のチラシを参考までにと取り出してみました。その裏面には新聞記事が載っていて、見出しに「サラダ殺人」とありました。夫婦喧嘩の末に妻が夫を包丁で刺し殺したという事件で「正子が岡山さんにサラダ三パックの買い物を頼んだが、一パックしか買ってこなかったため夫婦げんかとなった。」と、なにやら出来の悪いフィクションのようでした。まさに事実は小説よりも奇なりです。

 別役実はこの事件から着想を得て、この物語を紡ぎ出したのでしょう。ちなみにそのチラシには「なお、この舞台とこの事件はほぼ関係がありません。」と注意書きがありました。

 さて、8年振り6回目の札幌公演となります。今回もまた、多くのお客様との出合いの中から、たくさんの刺激をいただけることを楽しみに稽古を重ねております。みなさま、お誘い合わせの上、お運びくださいますよう、演研一同、心よりお待ち申しております。

 
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