新聞の記事から
9.2002年11月4日(月)十勝毎日新聞
大勢の観客 道東で小劇場演劇に取り組むアマチュア劇団による「道東小劇場演劇祭」が2、3の両日、帯広市内のライブホールMEGA
STONE(東6南5)で開かれた。帯広の劇団「演研」(片寄晴則代表)など3劇団が、演劇の多角的な魅力を披露した。 |
公演終了後、演劇論を展開した坂手さん、大塚さん、片寄代表(左から) |
8.2002年11月1日(金)十勝毎日新聞
2、3日帯広市内で この演劇祭は演研のほか釧路の「北芸」、北見の劇団「動物園」、「苫小牧4丁目劇場」の4劇団による「道東小劇場ネットワーク」が開く。上演スタイルや演劇への取り組みに共感する点が多いため、互いに出張公演を開くなどと交流を深めている。昨年の第1回も帯広で開かれ、大勢の演劇ファンが来場した。 |
3劇団の”個性”共演 |
7.2002年10月28日(月)十勝毎日新聞
急逝した仲間に贈る夢舞台 代役にプロ招く 心を1つに熱演 帯広の劇団「演研」(片寄晴則代表)は、急逝した団員の代役としてプロを招いた公演「隣にいても一人」を26、27の両日、ライブホールMEGA STONE(帯広市東6南5)で開いた。団員たちは心を1つにして、かつての演劇仲間に最高の舞台を贈った。(梅庭寛子) |
プロの大塚さん(中央)とともに熱演した「演研」のメンバー |
劇は「演研」の活動に共感し、かねてから交流があった岸田戯曲賞作家、平田オリザ氏が同劇団の25周年記念(2000年)に書き下ろしたオリジナル作。離婚の危機にある夫婦、義男と春子それぞれの弟と妹が、ある朝目覚めると夫婦になっていた−という不条理劇。4人の何げないやりとりが楽しく、他人の日常をのぞき見るような感覚になる芝居だ。 「演研」は同作品の独占上演権を5年間持つため、2000年の初演後も「再演を重ねてより良い舞台に」と張り切っていた。しかし、義男役を演じていた佐久間孝さん(享年47歳)が昨年6月、交通 事故で帰らぬ人に。 脚本は団員たちの個性を生かして創作されたため再演はあきらめかけていたが、平田さんが主宰する劇団・青年団(東京)の団員たちから 「自分たちの中から代役を立てて、もう一度やってみましょう」と激励を受け、同劇団の役者、大塚洋さんとともに再出発することになった。 舞台では大塚さんをはじめ役者たちが絶妙な間合いで熱演し、観客の笑いやため息を誘っていた。片寄代表は「大塚さんから刺激を受け、みんな生き生きとしていた。きっと佐久間も満足しているはず」と話していた。 2000年の初演も見たという幕別町の農業、萩野明宏さん(26)は「同じ内容でも見るたびに違う劇のおもしろさがある。今後の再演が楽しみ」と話していた。 同作品は11月2、3の両日、同会場で開催の「第2回道東小劇場演劇祭」 でも上演。「演研」のほか北見の「動物園」と釧路の「劇団北芸」も出演する。前売りは3回公演の通 し券が3000円。1回券は1500円。帯広市内の大通茶館(25-7140)で扱っている。 |
6.2002年10月27日(日)北海道新聞朝刊(とかち帯広版)
「隣にいても一人」2年ぶりの再演
帯広演研公演始まる 帯広の劇団演研(片寄晴則代表)の第45回公演「隣にいても一人」が26日、ライブホールメガストーン(東6南5)で始まった=写 真=。二日間で3ステージを行う。 劇団創立25周年を迎えた2000年に、交流を続ける劇作家の平田オリザさんが、演研のために書き下ろした作品。同氏が主宰する劇団青年団の大塚洋さん(48)を客演に迎え、2年ぶりの再演となった。 物語は、離婚の危機にある夫婦のそれぞれの弟と妹が、ある朝、夫婦になっていたという不条理劇。地元の劇団とプロの役者との共演に、観客は熱い拍手を送った。 27日は、午後2時と同6時から。当日1800円。問い合わせは劇団演研TEL0155-25-7140へ。 |
5.2002年10月24日(木)北海道新聞夕刊(全道版)
第2回道東小劇場演劇祭
10年余交流している帯広、釧路、北見の3劇団による昨年に続く上演会。会場はライブホール・メガストーン(東6南5)。各芝居終了後、岸田戯曲賞作家の演出家坂手洋二氏のアフタートークがある。 11月2日午後7時、北見・劇団動物園「東京大仏心中」(竹内銃一郎) 3日同2時、釧路・劇団北芸「いかけしごむ」(別役実作) 3日同7時、帯広・演研「隣にいても一人」(平田オリザ作)=写真=。1回券1800円(高校生以下1000円、前売り1500円)、通 し券3000円。 演劇祭に先立ち、劇団演研は「隣にいても一人」を10月26日午後7時、27日同2時・6時、メガストーンで上演する。1800円(前売り1500円)。問い合わせはいずれも劇団演研TEL0155-25-7140へ。 |
4.2002年10月23日(水)北海道新聞夕刊(帯広版)1面
帯広演研、「隣にいても一人」26、27日 |
3.2002年10月13日(日)十勝毎日新聞
交通事故死した佐久間さんに誇れる舞台を
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悲しみを乗り越え猛練習 | 代役に東京のプロ招く |
悲しみを乗り越え再出発−。帯広で27年間にわたって活動している劇団「演研」(片寄晴則代表)が、昨年6月に交通
事故で急逝した同劇団の名役者、佐久間孝さん(享年47歳)の代役として、東京のプロの役者を招いた公演を26、27の両日ライブホールMEGA
STONE(帯広市東6南5)で開く。団員たちは「天国の佐久間に誇れるような舞台を」と連日連夜のけいこに励んでいる。 26、27日に公演「隣にいても一人」 |
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「演研」とかねてから交流がある劇作家、平田オリザ氏が同劇団の25周年記念にと、2000年に書き下ろした作品「隣にいても一人」の第2回公演。離婚の危機にある夫婦、義男と春子それぞれの弟と妹が、朝目覚めるとなぜか夫婦になっている−という物語で、登場人物の素朴なやりとりが魅力の作品だ。 脚本は平田氏が劇団のメンバーをイメージしながらつづったもので、朗らかでどこか憎めない義男役は佐久間さんのはまり役だった。同劇団が初演から5年間の独占上演権を持つため、団員たちは「再演を重ねて舞台を熟成させていこう」と力を入れていたが、佐久間さんは車を運転中の単独事故で帰らぬ 人に。 悲嘆に暮れた片寄代表らメンバーたちが再演をあきらめかけた矢先、平田氏が主宰する劇団・青年団(東京)の団員たちから「自分たちの中から代役を立てて、ぜひ公演を」と背中を押された。話し合いの結果 、佐久間さんと年齢が近い、大塚洋さん(47)に決定し、2年ぶりの再演に踏み切った。 「プロとの共演に対して最初はみんな緊張していたが、毎日の練習で刺激を受けている。再演を楽しみにしていた佐久間も喜んでくれるはず」と片寄代表。 大塚さんは「演研は北海道の地方都市で30年近く独自の創作活動に取り組んでいる。舞台にかける姿勢と精神は本物。彼らとともに「帯広発」の舞台を作りたい」と意気込んでいる。 開演時間は26日が午後7時、27日は午後2時と同6時の2回。前売り券は1500円、当日1800円で、大通 茶館(大通南6)と藤丸チケットぴあで扱っている。問い合わせは大通茶館(25-7140)へ。 |
2.2002年8月14日(水)北海道新聞夕刊(帯広版)
亡き団員の代役、大塚さん
東京と違う舞台に
帯広市の劇団・演研の今秋の公演「隣にいても一人」に、東京の俳優の大塚洋さん(47)が出演する。交通
事故で死亡した演研の団員の“代役”を請われて担う形の出演だ。十勝でも定期的に活動している大塚さんは「帯広のゆっくりとした時間の流れは、東京には無い環境。この中で作品の良さを引き出していきたい」と話している。 大塚さんは岸田國士戯曲賞作家の平田オリザ氏が主宰する劇団「青年団」の俳優。大学卒業後、安部公房スタジオで俳優業を積み、東京で演劇活動を続け、現在は大学講師として芝居技術を教えてもいる。 秋公演の「隣にいても一人」は、平田氏が演研の二十五周年記念に書き下ろした作品の再演。十月下旬から十一月初めにかけ、帯広市内のライブハウスを会場に四ステージ上演される。 作品は、平田氏が演研の役者一人ひとりに合わせて登場人物を描いたものだが、昨年六月に役者の一人、佐久間孝さんが交通 事故でなくなったため、上演できない状態が続いていた。 大塚さんは、佐久間さんと同じ年齢。「佐久間さんの芝居は見ていませんが、良い意味で私なりの役作りをして報いたい」といい、「プロとアマチュアの垣根を越え、チームワークでしっかりとした舞台を作りたい」と語っている。 |
1.2002年7月15日(月) 北海道新聞夕刊(帯広版)
亡き友に 約束の舞台
佐久間さん昨年事故死 |
帯広・演研の「隣にいても一人」
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