劇団演研 第77回公演「マッチ売りの少女」アンケート集計

2019年6月22日23日29日30日 全6ステージ  

 


 



 

 

 

  ※感想を抜粋しました。(写真:大久保真氏)

 

 

 〈10代〉

●最初の方は話がよく分からず「ん?」となりましたが、最後の方になって「あぁ・・!!」と理解でき、とても面白かったです。役者の目線、息づかいがとてもよく、その場面一つ一つを引き立てていたと思いました。(女性)
●お茶のセットが不思議な感じでした。登場人物の口調が独特で引き込まれました。弟さんがだんだん遠慮なくなってくるのが見ていてドキドキしていましたが、その後のお姉さんの迫力ある演技に圧倒されました。(女性)
●芝居がすごく入り込めて怖いくらいでした。過去の話や情景などの話の時に本当にその場面が見えてくるようですごいと思いました。(女性)
●人間の面白さを感じました。男と妻は、昔何らかの理由で子どもを捨てたのでしょうか・・・都合よく忘れたのでしょうか・・・?難しい・・・。もう一度観たら、また何か見つかりそうです。(女性)
●声量、細かい演技が輝いていて、とにかく凄いと思った。怒る(激昂する)時と、普通のテンションとの差が明確で、驚きつつ、感激した。弟役の方の演技に惹きつけられた。(男性)


 

 〈20代〉

●今まで何回か観てきた中で、一番難しく、頭を使う内容でした。緊迫した演技に引き込まれました。(女性)
●初めて別役実作品を観ました。まだストーリーをつかみきれておりません。でも、卓上のセット、演じられている様子など、興味深く拝見しました。(女性)
●とても難しかったのですが、展開が気になり、面白かったです。(女性)
●理解できなかった所を解説してほしいです。何が本当なのか、わからなくなりました。演者は細かい部分まで表現されていて、観応えがありました。(男性)
●とてもすごい迫力で圧倒されました!すごかったです!(女性)
●とても難しい内容でもう一度観たいと思いました。姉が謝るシーンの迫力がすごかったです。(女性)

 


 

 〈30代〉

●全体的に不気味で怖かったです。そこが面白くもあり、引き込まれました。(女性)
●心が苦しかったです。(女性)
●終始口があきっぱなし!今現在からこの舞台をみると、精神的ストレスで病気になったのかなとか色々考えさせられました。こうやって食べていくしかなかったのかなとか・・・。(男性)
●初めて見ましたが、知らない内に見入ってしまうほどの演技でした。(男性)
●すごく近くで見れたので、迫力がありました。とても面白かったです。わからない事がたくさんあって、ずっと考えがまとまらず、不思議なお話、空間でした。(女性)
●難解なストーリーで、途中サスペンスやスリラー?とも思わせる作品でした。この人たちはこの後どうなるんだろう?それともすべて夢?どれが真実なんだろう?という作品でした。(男性)
●すごくすてきなお芝居でした。(女性)
●今作品のテーマが戦後?の非常に切なくなるような時代背景でしたが、行き過ぎた脚色もなく、役者さん方それぞれのフィルターを通した自然なお芝居で、観る側も違和感無く、自然に芝居に入れました。(男性)
●とてもいろいろな感情がぐるぐる頭の中で回っています。人間というものの複雑さ、曖昧さをとてもよく描いた作品だと思います。頭の中をもやもや、ぐるぐるさせてくれる演研さんのお芝居、いつもとても楽しみです。(男性)

 


 

 〈40代〉

●いつも芝居を見て、すぐに言葉がみつかりません。この芝居小屋の雰囲気、何が始まるのか、ドキドキしながら進む感じが好きです。少女の心の闇、切ない・・・そういう時代があった。夫婦の人柄、これまでの歩み、いろいろ垣間見えるのも良かったです。(女性)
●じんわりとイヤな汗をかく迫力でした。(女性)
●不思議で怖くてとても引き込まれるお芝居でした。結局二人は本当の姉弟だったのか?寝息が聞こえなくなったということは・・・?考えれば考えるほど謎が深まるばかりですね。(女性)
●演技は素晴らしかったけど、意味がわからなかった。(女性)
●最後の朝日のニンニクと夫婦の微笑みだけでは、ちょっと救われないくらいの悲しみです。(女性)
●話の内容が文学的で理解できない部分もあった。(男性)
●頭が固くなっているのか、想像力が少なくなっている自分がさみしいです。(女性)
●ずっと来たかったのですが、子育て中で来れませんでしたが、やっと一人で来ることが出来ました。とてもよかったです。(女性)
●静から動へ、タブーを内含し、クライマックスへ向けて進む迫力あるストーリー、役者、よかったです。(男性)
●作品の中身的なものは、もう何と言ったらいいのか正直分からないのですが、リアルなお芝居に驚きました。その空間に自分がお邪魔させていただいた感じでした。モヤモヤ感が残りました(いい意味で)。(女性)



 

 〈50代〉

●初めて観て感動しました。そして鳥肌が立つほど演技が良かったです。こういう間近で見るのはとてもいいですね。(女性)
●タイトルの意味が少し分かったような気がする。一見平和に暮らしいているように見える新しい時代(元号)に対する警鐘を感じた。(男性)
●観劇中だけではよく理解できなかったので、帰ってからよく考えてみたいと思います。是非再演してください。(男性)
●なんだかシュールすぎて・・・。収拾がつかなくなった感じがします。(男性)
●不思議なお話で、どうなるかと思いながら観ました。(男性)
●20代の頃に読んだ脚本でした。あれからバブルの世を越え、今また、貧富の差が激しい世の中になっています。事実なのか妄想なのか、曖昧な気持ちを持ったまま、後に引きずる作品になっていました。(女性)
●不思議なお芝居でした。何が本当か・・・どっちでも良いのか・・・各々何を求めているのかな・・・と色々考えさせられました。(女性)
●分かったような分からなかったような・・・。しかし演技の迫力によって胸に迫ってくるものがありました。あの姉弟たちは我々に何かを思い出させようとしたのかなとか。(男性)
●観ていてただただ苦しくなりました。女性が弟を責めるシーンがとにかく苦しかったです。悪い意味ではありません。いいお芝居でした。(女性)
●ザラッとした感じ。役者さんの力かな。ストーリーがまだ消化できない。後から来るのかな。(男性)
●すごい演技で引き込まれました。面白かったです。(女性)
●味わいのある間と言葉のトーンが心地良くうちなる気持ちが伝わってきて、観ていて時間を忘れ、自分もそこに存在していた。感じるのは、内容としては考えさせられるもので、優しくはないが、ずっと頭に残るようだ。(男性)
●芝居ってすごいものだなと思います。続けている演研ってすごいと思います。良かった。(女性)
●とても緊張感のある芝居で引き込まれました。静の迫力、声のひびき、40年以上のキャリアです。物語はシュール、テーブルは華やか。(女性)

 

 

〈60代以上〉

●久しぶりにヘヴィな作品を観せて貰いました。観た私もかなり疲れましたが、十分な見応えのある出色の舞台と思いました。「不条理劇」というよりも、何かとても重層的な構造に支えられた作品と思います。虚実ないまぜになったダブルイメージの連続。特に興味深かったのは、(1)姉弟の出現によって老ブルジョアジーの偽善性が、次第にあぶりだされるあたり。(2)天上的な浄福のイメージと現実世界の切なく汚辱に満ちたイメージが、対比的に暗示されていたこと。役者の皆さんの力演、照明や音楽、朗読のめざましい効果に拍手!(男性)
●スゴイ!熱演に圧倒されました。(女性)
●静かな日常の風景から始まって、次第にドラマチックになり、迫力満点で熱演、圧倒的でした。内容は今晩ゆっくり噛みしめ直します。考えても考えても分からないかもしれませんが、それが不条理演劇なのかもしれませんね。(女性)
●いつも以上に熱がこもった演技でした。責任の押し付け合いがドミノ倒しのようになっていて面白かった。ちょっとダークな面もあり、その点も今までには無い面白さがあると思いました。(男性)
●なぜその作品を上演するのか?戯曲選びをするときの大切な考え方である。そういった意味に置いて、本作は別役実氏の中でも、今の時代に一番適しているのではないか、と思った。「静かに暮らす老夫婦に何か得体の知れぬモノがやってくる・・・」というような。(男性)
●初めて観させてもらいました。難しい内容ではありましたが、後半は胸に迫る感じでした。(女性)


 ●アンケートにご協力下さり、ありがとうございました。

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