劇団演研 第77回公演  平成30年度北海道地域文化選奨特別賞受賞記念公演

※この公演は終了いたしました。ご来場いただいた皆様、公演にご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。
◎公演報告

 ※公演パンフレットを見る>こちらから(更新日7.3)
 ※アンケート集計を見る>こちらから(更新日7.10)
 ※舞台写真を見る(大久保真氏撮影)>こちらから

 

「マッチ売りの少女」
 作:別役実 演出:富永浩至

出演:金田恵美、清水匠、富永浩至、坪井志展
小林弘明(おびひろ市民ミュージカル)

 

寒い寒い冬の夜、初老の男とその妻が「夜のお茶」の支度をしている。
そこに市役所からやって来たという見知らぬ女が現れる。

「私に覚えがありません?」
「あなたに?」
「私あなたの娘です。」

昭和41年に初演され、第13回岸田國士戯曲賞を受賞。
アンデルセンの童話をモチーフにし、戦後の日本を描いた不条理劇。
別役実初期の最高傑作にして、戦後戯曲の金字塔!

と き
2019年
6月22日(土)
開演午後8時 23日(日) 開演午後2時 開演午後5時

 

29日(土)

開演午後5時

開演午後8時 30日(日) 開演午後2時  
 

※受付は開演の30分前に開始、開場は20分前です。

ところ
演研・茶館工房(帯広市大通南6丁目14ー1 ミントカフェ2階)
入場料

一般前売・予約 1,500円  当日 1,800円  高校生以下 500円(劇団扱いのみ)

   
問い合わせ
劇団演研(電話080-3266-0279)
後援
帯広市教育委員会、十勝毎日新聞社

※各ステージとも限定40席になっております。

※ミントカフェ共同企画
 公演当日、一般券をお持ちの方はミントカフェでの公演期間特別メニュー(下記)が200円引きになります。
 なお、チケット一枚につき一回のご利用、他のクーポンとの併用は出来ません。
○公演期間特別メニュー
 コーヒー 480円 →280円 紅茶(アールグレイ、ダージリン)480円 →280円 ハーブティー 550円→350円
 ソフトドリンク(グレープフルーツジュース、カルピス)450円→250円  薬膳カレー  780円 →580円

 


上演にあたって

富永浩至 

 この戯曲は1966年に「早稲田小劇場」によって初演されました。「早稲田小劇場」は劇団の名前であるとともに、主宰の鈴木忠志らが運営していた劇場の名称でもあります。

  当時彼らのたまり場であった早稲田大学近くの喫茶店「モンシェリ」のご主人の好意で、工事費さえ出せば店の二階に稽古場を兼ねた劇場をつくってもよいと場所の提供をうけました。そして、その費用を捻出する為に、劇団員たちは一年間アルバイトをして完成させたそうです。

  とても親近感をおぼえる話ですが、その席数が80席に満たない文字通りの小劇場のこけら落とし公演がこの「マッチ売りの少女」でした。

 演劇を始めた大学生の頃、出版されることが極端に少ない戯曲本のなかで、帯広の書店でも手に入ったのが別役実の戯曲集でした。その中でも一番好きだった、そしていつかやりたいと思い続けていた一本です。そうは言えどやはり一筋縄ではいかない別役の本、苦しみながらも、しかし楽しみながら日々稽古に勤しんでおります。

 皆様のお越しを団員一同、心よりお待ちしております。 

 

 

 

 

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