劇団演研 第80回公演「消えなさいローラ」アンケート集計

2021年6月27日28日7月3日4日 全8ステージ  

 


 



 

 

 

  ※感想を抜粋しました。(写真:大久保真氏)

 

 

 〈10代〉

●大人が出ている演劇を見るのは初めてで、すごく楽しみにしていたのですが、期待を裏切らない良いものを観れたので良い経験になりました。ありがとうございました。(女性)
●気持ちの高ぶりに体が一緒に動いていて、私もそのようなステキな演技ができれば良いなと思いました。紗幕手作りなのでしょうか?部活動でもこんなすばらしい舞台道具を作ってみたいです。(男性)
●あっという間の1時間でした。ローラの指先の震えが直に感じられて、半泣きです(笑)あまり芝居じゃ泣かないのですが。演出がとても素敵でユニバーサル〜の動き、立ち位置が上手だなと。上から砂が降るのは、どういう装置なのか気になりました。面白かったです。ありがとうございました。私もこんな演技上手になりたい・・・。(女性)
●二役を演じているのかと思ったら、二人を演じている一人の役を演じているのだと分かってすごいなと思いました。(女性)
●一つ一つの表現がよかった。探偵さんの会話の中に面白い要素も入れていて観ていて楽しかった。あとになって分かってくるストーリーになるほどとすごく興味がどんどんわく面白さがあった。(男性)


 

 〈20代〉

●演技が本当にすごかったです。内容もサスペンスな感じが良かったです。(女性)
●美しかったです。頭の布ごしからの不思議な始まりから、物語が進むにつれて切なくなりました。客電が舞台あかりみたいで好きです。役者二人の声が大人っぽくて色っぽくって好きです。(女性)
●非常に没入感がある空間でした。限られたこの空間に、ローラとその家族に起きた事がしっかりと詰まっていたと思います。細かい演出が所々に感じられました。大変充実したひとときでした。(男性)
●テーブルの上の小道具の内の砂が持つ意味が興味深いと感じました。男性の方の声がとても良かった。(男性)
●切ない内容でしたが、家族の絆が詰まった作品でした。また、人は目的があってこそ生きられるのだなと改めて学びました。(女性)


 

 〈30代〉

●家族を想う切なさを感じました。感動しました。(女性)
●吸い込まれるようなお芝居でした。(女性)
●とても面白かったです。2人ともとてもすばらしかったです。しのぶさんの一瞬で変わる表情の変化、深い内面の表現に驚きました。匠君もとても良い声のトーンで引き込まれました。(男性)
●砂に埋もれていたのはローラさん自身だったのかな、など終わった後に色々と考えさせられました。(女性)
●ローラが幸せな頃の日常に固執している様がよく分かりました。私自身、こういう静かなお芝居を見るのは正直苦手なほうなのですが、何を考えているんだろうとドキドキしながら観ていました。(男性)
●この演目をかけるまでに多くの時間がかかってその分作り込みと没入感がすごかったのかと思います。脚本に入り込みすぎているのか、前半はテンポが早く間がなくて、生っぽさがなくて本が透けて見えている感じでした。しかし後半の母として登場して偽りがばれるあたりからは圧巻でした。確かに目の前に生きている人でした。(男性)
●お疲れさまでした。大変面白かったです。何となく「ゴドーを待ちながら」を想起しました。

 


 

 〈40代〉

●久しぶりに別役ワールド、堪能しました。最後の砂がふるのが美しいですね。(女性)
●映画を見ているようでいて、自分もその中の一人というか。(男性)
●芝居の中の砂は山になってゆくけれど、砂のくぼみの中に落ちて動けない気持ちになりました。(女性)
●いやあ〜・・・(せつない)・・・というか・・・(会わない=死んでない)を考えさせられる。※まるで・・・あの時のように。(女性)



 

 〈50代〉

●幻惑のヨーロッパ映画を見ているかのような美しい舞台でした。薄布の緞帳の上下が素敵でした!(男性)
●一生懸命に何もしないで待つ。ローラの言葉、弟のために・・・気持ちがとても感じられました。(女性)
●光の使い方、好きでした。白と白い影、黒と黒い影。(男性)
●この空間で観ることが出来ること。一緒に舞台の一員になっているような気持ちになります。ダブルキャストで、また違った感じでした。素敵な舞台をありがとうございました。(女性)
●何だか切ない気持ち、観てしまいました。自分がこの舞台の一員であるかのように感じることが心地良いです。(女性)
●謎解きのようなストーリー。男と女の緊迫したセリフの掛け合い。カーテンの演出や音楽どれもよかったです。(男性)
●ローラの果てしない孤独、孤独のまま存在することすら許されない絶望感がすごく伝わってきました。スクリーン、砂を使った演出もステキでした。(女性)
●ぞくっとしました!人格が時々入れ替わるところ、すごかったです。(女性)
●不思議な世界観で、日常を離れた中、何かを感じることが出来ました。初めての観劇でしたが、楽しかったです。(男性)
●とても美しく、深い作品でした。久々に観に来れて、良いものを観て、力をもらいました。ありがとうございます。(女性)
●砂の演出が見事でした。ローラの気持ちがよく表現されていると思います。(女性)
●登場人物の心情の起伏が、時間事に変わる様を、演じられている方がセリフ一つ一つに感情を込めてらっしゃるのに感動しました。(男性)
●待つということは何もしないこと。死を受け入れることが出来ない人とそういった人に対しての周囲の反応が様々で改めて人の関係性について考えさせられました。今までこの作品を上演することが流れてしまったのは、今、現代にぴったりの作品であり、今多くの人が見るべき作品だと感じました。(女性)
●孤独のまま待ち続ける悲しさ、終わらせたいのに終われない絶望感に悲しい気持ちになりました。誰とも関わらず生きていくことが、現代なら出来てしまうかもしれないなあとも考えながら観ていました。自らワインを飲むという選択をしない、できないのかな。私なら飲んで終わらせるかも。ローラはずっと待っているのですね、砂の中で。(女性)


 

〈60代〉

●お疲れ様でした。考える事がいっぱいあるお話ですね。現代のヤミをあぶり出しているのかな。上演許可を出さなかった意味は、この作品の深く重い部分でしょうか?(女性)
●ゆったりとした芝居の中に、末恐ろしさを感じさせ、しばし暑いのを忘れました。丹念に演じられていて、じわっと来る余韻に浸れ、感動しました。「待つこと」をこれだけ考えたことはなかった。おもしろかったです。(男性)
●母とローラの二面を演じている心中をめぐり、思考回路を働かせる演技でした。今回、公演が出来るまでの苦労を知り、その大変さを感じます。ありがとうございました。(男性)
●久しぶりに重厚感のある芝居を観ました。「待つ」のは幸せなのか、不幸なのか、いろいろ考えてしまいます。年齢を重ねると「死」との向き合い方も違って来ます。昨年、別役さんが亡くなられて、改めて別役芝居に付いて考える事が出来る芝居でした。(女性)
●初めてでした、演研さんの名前は以前から知ってはいたのですが。感動しました。(女性)
●別役さんの舞台は難しいという印象がずっとありましたが、年をとってから観るとおもしろい!と感じるようになりました。(女性)
●今まで観せていただいた別役実の作品の中でも、もっとも難解でした。しかし、頭では良く理解できなくても、心で感じることはできます。通底する「死のにおい」。これはとても強烈でした。そして、母と娘とも、ともに病んでいる。「狂気」の気配。つかれましたが、全体の強い「退廃」のにおいに圧倒されました。(男性)


〈70代以上〉

●遠い夢の中のその又向こうの遠い記憶の夢の中のでき事を見ているような不思議な久しぶりの異空間を・・・ありがとう。(女性)
●舞台装置、音楽、演技、とてもよかったです。感動しました。帯広で観られてうれしいです。(女性)
●時間が短く感じました。(男性)

 ●アンケートにご協力下さり、ありがとうございました。

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