青年団プロジェクト公演「隣にいても一人」帯広編 レポート

記・富永浩至   

1月18日(金)
 10時過ぎに帯広空港に集合。午後11時15分帯広発羽田行きに乗り、いざ東京へ。小道具などの荷物は、前の日にたった上村に頼みました。いくらか払えば、宅配便のように届けてくれるサービスがあるそうです。空港で少々お土産を買い、飛行機に乗り込みました。

 定刻で羽田に着き、すぐさま会場となるアゴラ劇場へと向かいます。今回は青森編と広島編、そして帯広編が同じ日程で公演を行います。私たちに与えられた稽古時間は、2時から4時までの2時間、で、4時から6時までがゲネプロというスケジュールです。
 アゴラに着くと、すでに上村と龍さんは楽屋入りしていました。あまりにお腹がすいていたので、近くのカレー屋さんで腹ごしらえ。そして、すぐに戻って稽古です。一番の問題は暗転時の役者の出入り。暗い中、いかにぶつからないように出入りするかを、シュミレーションします。音と照明も合わせながら、あっという間に2時間が過ぎました。
 今回、音を入れるのは、帯広編だけ。我々のためだけにスピーカーやミキサー、MDなどをセッティングしていただき、何か申し訳ないような。
「はい、ではゲネを4時からやります!」の声に「は〜い」と答えたものの、あと5分後!ちょっと慌てました。前売りが結構出ているらしく、帯広編は本番では見られないかも知れない、ということで平田さんをはじめ青年団の方々が多数観劇です。観ているメンバーを考えると、本番よりも緊張しましたよ、本当に。 途中、上村がお茶をこぼすアクシデントがありましたが、何とか終了。すぐに片づけ、夜本番がある青森編に楽屋を渡しました。

  アゴラの舞台。三重編の舞台装置が採用になりました。変形の畳が不条理感を醸し出しています。小説家を目指している昇平の部屋らしく、至る所に本が積まれています。
無事ゲネが終わり、青森編の本番を観ずに(やる前に影響されないようにという演出の計らいだったのでしょう)、そのまま下北沢へ行き、ラーメンを食べました。 下北沢へ来たのは、観劇が目的でした。千葉を拠点に活動している劇団、三条会の芝居を観るためです。女優2人をのぞく6名で観劇。
観劇したあと、アゴラへ戻り、青森編の打ち上げに参加。平田さんや青森編の兄役、畑澤聖悟さんらと歓談。ゲネを観た平田さんから、「自分でも忘れていて、ああこんな芝居だったのかと思い出しました」と言われました。畑澤さんに「まったく違う芝居だから、是非観た方がいいよ」と言っていました。打ち上げの後は、男性陣だけで中目黒の焼鳥屋さんでさらに飲み、それからホテルに戻りました。
   
1月19日(土)
 本日、帯広編は広島編の次、二番手3時半の開演です。特に稽古時間は組まれていなかったのですが、それでは不安だろうと言うことで、5階の稽古場を借りて11時から稽古しました。
 稽古終了後、「力が抜けていて、いい感じなので、本番でもその調子で」と演出。まあ、そうできれば苦労しないのですけどね。
   
アゴラ劇場のロービーでは、各地で行った舞台美術ワークショップで出来上がった舞台美術の模型や図面が展示されていました。
こちら、本番前の楽屋の様子。 妙なテンションです。

本番終了後の劇場前。
大きな波乱もなく、無事終了しました。初日、若干役者がかたかったでしょうか、でも、温かい拍手もいただきよかったです。
その後は各自自由行動。私と神山、金田は中野へ芝居を観に。

夜は再びアゴラに戻り、先に打ち上げに参加しているメンバーと合流。我々が着いた頃には、すっかり出来上がっていた人が約一名。「だれか、私をとめて!」と叫んでいました(^_^;)。(ゴメンなさい、ご迷惑かけましたm(__)m)

   
1月20日(日)
 本日、帯広編は1時開演のトップバッターです。またまた、稽古のために劇場を使わせて頂きました。10時集合して1時間半ほど稽古。
昨日の本番では、緊張のためかコーヒーに手をつけなかった人が・・・。 舞台から見た客席。上は照明のオペレート室です。
こちら、帯広編のすみえ。本番前にリラックスしています。 稽古が終わるとすぐに客席づくり。舞台監督、青年団の島田さんの指示で椅子が手際よく並べられていきます。

本番前の楽屋。緊張感あります。

そして、本番は無事終了。よい出来でした。

余韻に浸る暇もなく、自分の衣裳などを片づけ、次の青森編へとバトンタッチです。 終演後の劇場前。懐かしい人たちがたくさん観に来てくれました。ありがとうございました。
自分たちの公演が終わった後、晴れて他の芝居を観ることが出来ました。まずは青森編。兄役畑澤さんの怪演に驚き!いや、面白かったです。演じる俳優が違うとこんなに違う芝居になるのかという感じでした。あ、演出も違うんです。
次は広島編です。ここの昇平とすみえは若いです。新鮮です。初々しいです。かわいらしいです。
いや、堪能しました、「隣にいても一人」。こうやって比べてみるのも面白いものですね。大満足でした。
そして夜は、5階の稽古場で第1回の大打ち上げが行われました。平田さんが不在だったため、片寄が乾杯の音頭をとりました。青森編、広島編、関西編、帯広編入り交じっての打ち上げです。
こちら広島編のすみえちゃん。親子ほど歳が違うのでは? あとから平田さんも加わりました。
青年団サイトの「隣にいてもブログ」にものせましたが、もう一度のせておきます。まずは、義男勢揃いです。左から広島編、最年少義男の青年団河村さん、最年長義男の龍さん、そして関西編、青年団の永井さんです。 私が撮った写真ではないので、ブログにはのせていませんが、左から最年長昇平の富永(私)、世界一情けない昇平(平田さんが言っていました、誤解のないように)の熊本編、奥村さん、そして青森編の小寺さん。
次は春子さんです。左から、帯広編の中でこの人だけ最年長ではありませんでした坪井、青森編青年団の森内さん、三重編の青年団山本さん、そして熊本編の木内さん。3場の義男のセリフで「宮崎の動物園の芸するチンパンジーかオランウータンの飼育係」というのが出てきますが、これは平田さんの実際に見た話で、なんとその飼育係は木内さんのご主人だそうです。驚きの実話でした。 最後は、すみえちゃん集合です。左から最年少の広島編のすみえ、池田さん。次は関西編、青年団の端田さん。今回は出ていませんが、前回青年団公演の時のすみえ、辻さん。そして、演研の上村。

 

こうして打ち上げは深夜まで続きました。こんなに楽しい機会を与えて下さった平田さんはじめ青年団の皆さんに感謝感謝です。ありがとうございました。

 

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