第4回公演
気をしずめてよ おかあさん
作・ミーガン・テリー
演出・片寄晴則

スタッフ
 照明 志賀千恵子  制作 清水章子

キャスト
女1・宮森則子  女2・種田栄子  女3・村上祐子

とき
1978年11月18日(土)開演午後6時半 19日(日) 開演午後6時半
ところ
シネマアポロン2F(帯広市西4条南9丁目)
前売り300円  当日400円



上演にあたって

片寄 晴則
 「活発な日常活動を持続する事により地域に根ざした創造活動を!!」を、旗印に私達の集団が産声をあげてからもう三年、幸いにも三本の作品を上演する事ができました。私達が当初確認し合った事項に「ひとつひとつの作品を自分達の財産として残してゆこうとという事があり、この姿勢を貫き、自身に裏付ける意味からも是非と言う事で今回の再演となった訳です。最初の上演からり時間が経過した今、新たな発見をすべく稽古を重ねる毎日ですが、頭の硬い、そして何の蓄積もない私達には、役を組替え、空間処理を変更してみても、果して新しい作品に衣替えして皆様に提示できるかどうか、はなはだ不安なのです。しかし、こうして何度も繰り返し上演してゆく中で、少しずつこの件品が自分達のものとなり、舞台の上の役の一人一人に血を通わせ、肉付けしてゆけたらと思っています。三人の役者が、時には老婆に、時には少女に、コールガールにと、論理的な過程を一切経ないで、さまざまな役柄や場所に移り変ってゆくこの転身劇は、観客の想像力に対して法外な―そして歓迎すべき―要求をつきつけています。
 芝居というものを堅苦しく考えず、科白のひとつ、役者の表情のひとつの中に皆様の感牲との出会いが生まれたら、それだけですばらしいことではないでしょうか?そこから、また何かが、大切にしたい何かが生まれるかもしれません。


つ ぶ や き

宮森 則子
 再演するって色々な面でむずかしいなあ…新しい試みでと思ったの…あぁ、たいして変らないなぁ!追いうちをかけるように演出の叱声―「どうしてこう不器用なんだろうな!」

村上 祐子
 女は子宮で考えると言う人がいる。また、自殺や万引行為は生理の時に多いらしい(?)女は子宮に支配される事もあるが、しかし、それ以上にしたたかさを秘めていろものではないだろうか?

種田 栄子
 何が自分の為になるかわかるのなら、いい芝居を通して自分目身がはっきりと見えてくるのも芝居であると思う。さらに、仲間がいる事によって、自分というものの対象を見定める事もできる。

志賀 千恵子
 何んのために芝居を、誰のために?
 芝居において、いえ趣味をもつことによって自分の求めているものが見つかるかも。そして、見つかったときには、私は何も言わない…。

清水 章子
 鏡にうつった空が一瞬ゆれてそこには、否んだ世界が育った、私は靴をはくところだったから、腰をかがめていた。目は、ゆれている空を見ていた。私の生活は、芝居によって彩 られている。

 

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