劇団演研第60回公演  第6回道東小劇場演劇祭参加作品
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「驟雨(しゅうう)」 作:岸田國士 演出:富永浩至

出演   朋子:坪井志展 譲:富永浩至 恒子:金田恵美 家政婦:上村裕子

と き
2009年10月 
11日(日) 開演午後7時 
 
 
17日(土) 開演午後7時  
18日(日) 開演午後2時
ところ
演研・茶館工房(帯広市大通南6丁目 喫茶大通茶館2階)
※会場には駐車場がございません。公共の交通機関などをご利用下さい。
入場料
前売 1,500円  当日 1,800円  学生 800円
問い合わせ
劇団演研(電話0155-25-7140)
共催
北海道文化財団
後 援
北海道、北海道教育委員会、帯広市教育委員会

※各ステージとも限定40席のみになっております。
※上演時間は約60分です。

 


上演にあたって

 富永 浩至 

 今年の3月に初めての試みである「ワンコイン劇場」を行った。実験的な舞台を低料金(500円)で観てもらおうという企画である。そこで取り上げたのが岸田國士の「命を弄ぶ男ふたり」という芝居である。大正14年に書かれた古い戯曲であるが、自殺志願の男ふたりのやり取りがとても面白く書かれていた。しかし実際に稽古を始めてみると、普段使ったことのない古い言葉の数々に振り回され、なかなか出来上がらなかった。上演を断念しようと何度か思ったが、稽古に時間をかけることで何とか公演にこぎ着けた。
 少々自信なげの上演だったが低料金と言うこともあってか、思いの外お客さんからは良い評価をいただいた。それならということで今回取り上げたのは、同じ岸田國士の「驟雨」という作品である。同じく大正末期に書かれた岸田國士、初期の代表作である。新婚旅行を途中で帰ってきてしまった妹が姉夫婦のもとを訪ね、もう別れたいと切り出す、今で言う成田離婚のようなお話しである。本人にとってはとても深刻なことだろうが、どこかユーモラスでほほえましい感じを受けた。ちょっとした喜劇として上演したいと思い稽古を始めたが、これがなかなか難しい。前回同様に古い言い回しに翻弄されている。
 試行錯誤を繰り返しながら、少しずつでも進んでいることを信じて稽古に励んでいるのである。

 

 

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