作:平田オリザ 演出:片寄晴則 出演:富永浩至、坪井志展
1998年に初演以来、翌99年の三都市(釧路、北見、帯広)連続公演、2000年には初の苫小牧公演、2002年鹿追演劇祭に参加、そして札幌公演、2004年は第4回道東小劇場演劇祭に参加と再演に再演を重ねている作品です。
今回は、8年振りの再演となります。どうぞご期待下さい!稽古の様子は、「走りながらブログ」からご覧いただけます。
>http://enken.gotohp.jp/enken_blog/hashiri/
と き 2012年6月23日(土) 午後8時開演 24日(日) 午後2時開演 午後6時開演 30日(土) 午後8時開演 7月1日(日) 午後2時開演 ※開場は開演の20分前、受付は30分前に開始いたします。演出の都合上、途中入場はできませんので、開演時間には十分ご注意下さい。 ところ 演研・茶館工房(帯広市大通南6丁目 喫茶大通茶館2F) ※会場には駐車場がございません。公共の交通機関などをご利用下さい。 入場料 前売一般 1,500円 当日 1,800円 高校生以下 500円 k 問い合わせ 劇団演研(電話0155-25-7140) 後 援 帯広市教育委員会、北海道新聞帯広支社、十勝毎日新聞社
上演にあたって
片寄 晴則
この作品は、明治から大正にかけて短い生涯を駆け抜けた大杉栄と伊藤野枝が、関東大震災の混乱の中で虐殺される直前の最期の2ヶ月間の日常生活を、作者の目を通してスケッチ風に描かれたものです。
自由恋愛を唱え、アナーキストと女性解放運動者として、互いの思想とその生き方を尊重し合い、同志として深い愛に結ばれた男と女。ラジカルに生きた二人ですから、その日常もさぞかし・・・と思ってしまいますが、ここでは実に淡々とした生活が繰り広げられます。ところが、その生き方の背景を少しでも知っていると、何気ない会話のひとつひとつが実に示唆に富んだものになり、想像力を喚起し興味深いものに思えてきます。
しかし、二人についての予備知識がたとえ無くても、実際のところ生活とはこのように淡々と時が流れてゆくものだと、改めて感じていただけるものと思っています。
98年の初演以降、釧路・北見・苫小牧・鹿追・札幌、そして2004年の第4回道東小劇場演劇祭を経て、6演目となる今回ですが、未だに飽きることなど全くない作品に巡り会えた幸せを感じながら、稽古を進めております。
既に何度もご覧下さったお客様が多いとは存じますが、前回から8年の年月を経てどのくらい成熟できたか、又は全く出来ていないか、是非お運び下さり、確かめていただけると幸いです。●表紙へ戻る