座談会その12

劇団動物園の公演も無事終わったようですね。お疲れさまです、動物園の皆さん。

さて、座談会の方は第5回演劇祭の話に入りました。5回目は初めての北見での開催でしたね。
どんなお話が飛び出したでしょうか?

fes5-1.jpg「アトリエ動物園」の前の看板です。すばらしいですね。


第5回演劇祭について

 

中村:第4回が2004年ですか。そして2005年と2006年が空いて、2007年が第5回ですね。

 

松本:5回目は思い出がいっぱいですよ、動物園は。うちのアトリエでやりましたからね。

 

富永:2006年に動物園でアトリエをつくって、で、アトリエが出来たから、北見でやろうって話になったんだよね。

 

松本:そうです。

 

富永:北見だけ、やってなかったからね。で、ゲストの鈴江さん(鈴江俊郎)は・・・。

 

片寄:動物園で、鈴江さんの芝居をやっているから、コンタクトを取れるからって。

 

松本:それで、中村にとってもらって。

 

中村:我々の演目は「赤鬼」で、北芸さんが「棲家」。

 

片寄:僕たちは「隣にいても一人」の龍昇バージョン。

 

富永:07年だから、うちらが演研・茶館工房をつくった年だよね。で、こけら落としで、「隣にいても一人」をやって。その年は、翌年の1月に全国でつくった「隣にいても一人」が集まって、「隣にいても祭り」のようなことをやるので、それでその流れで、うちは「隣にいても一人」をやるということだった。それで兄の義男役は、帯広出身の龍昇さんを客演に招きました。

 

松本:動物園は、気合いが入っていました。北見のお客さんに見せたかったので、演劇祭というものがどういうものか。アフタートークはどんなものかって。それで僕らは燃えていました。

 

富永:うん。



fes5-6.jpg北芸から動物園へバトンタッチ。黒舞台から白舞台へ大転換。


松本:それで実際、自分たちの舞台が「赤鬼」が真っ白な舞台で、他が黒い舞台なので、どうしたものかと考えた。その時に、あの白舞台の中に箱をつくって、黒くすればいいんじゃないかって、阿部(動物園創立メンバーで大工)の協力のもと、つくったんです。で、自分たちの公演の前にそれを取っ払ってやったんです。

 

富永:何で白でなくちゃダメだったの?

 

松本:(外を見て)雪降ってきましたね。(笑)

 

片寄:それは演出の問題だから。

 

富永:それは演出のこだわりで、譲れないところだったんだね。

 

松本:そうです。それと6月の「赤鬼」公演の時に出ていた役者が演劇祭は出られなくて、僕にスイッチしたんです。

 

佐藤:そうだっけ、もういなかったけ。

 

松本:すごく大変だった。そんな感じで・・・。

 

富永:そんな感じ。(笑)

 

松本:あの時もアフタートークの印象は、あまりなかったですね。

 

富永:あ、そう?

 

松本:北芸さんと演研さんは、ちゃんと話していたけど、うちらの時は、「赤鬼」という作品があまり好きじゃなかったのか、のらりくらりとかわされました。

 

富永:あ、そうだった?

 

松本:逆にもっとキツイことを言ってくれるかと思ったんですよ。「君たち、こんな作り方で何を求めているの?」って言ってくれるかと思ったけど、そこにも触って来なかった。

 

富永:いや、まあ、それはさあ、遠慮があるよね。

 

松本:遠慮なしで来てくれるかと思ったんですよ。どこかの演劇祭で鈴江さんの作品をやった時に、アフタートークによばれて、これは違うって言って、ものすごくこき下ろしたというのを聞いていたから。それがあるかと思った。

 

富永:うん、うん。

 

松本:で、それを観た後でうちに作品を書き下ろしてくれましたから。鈴江さんもどうやって書いたらいいんだろうって、思ったんだよね、きっと。(笑)

 

片寄:鈴江さんの時も、平田さんの本についてだった。僕たちは本のことしか言われない。

 

松本:やっぱり作家さんなんでしょうね、鈴江さん。


fes5_07.jpg北芸は太田省吾作「棲家(すみか)」でした。

fes_08.jpg2日目朝早くから北芸の仕込みに入りました。


fes5-2.jpg北芸のアフタートークの様子。



加藤:あの時はあれだな、僕ら自分たちの芝居をあまり満足していなかったんだけど、「歳をとった人がこれだけやっているのは凄い」って言われたね。

 

富永:そうですね。京都では、ある程度歳になると、それで食えるか食えないかを見切りつけて、やめちゃうから、あまり歳の人はいないって言ってましたね。

 

松本:京都の演劇事情を話していましたね。若い連中は売れてなんぼだって。こういう特殊な空間に来るお客さんも凄いし、この歳までやられているもの凄いって言ってましたね。

 

加藤:いや、ただそういうことしか言われなかった気がする。

 

富永:いやいや、そんなことないでしょう(笑)。

 

松本:(笑)違いますよ、そこに感動したんですよ。

 

加藤:そんなこと関係ないんじゃないかと思うけど。

 

片寄:いや、終わってから、鈴江さん、自分のブログに書いてあったのを見たら、たいそう演劇祭で感動したって書いてあった。あ、そうだったんだって思ったね。

 

松本:そうでしたね。この空間にまた来たいって。

 

片寄:この空気をみんなに味あわせたいって、熱く書いてあったよね。

 

(つづく)


fes5_10.jpg

打ち上げの様子、大勢の人が参加してくれました。


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