座談会最終回

いよいよ、今週末から始まります、第7回道東小劇場演劇祭!
皆さん、チケットの予約はお済みですか?

はい、では。座談会さっそく始めましょう。

P1180349.jpg動物園の演目は、松田正隆作「蝶のやうな私の郷愁」です。

P1180354.jpg松本大悟、佐藤菜美による二人芝居です。



今年の演劇祭について その2

 

富永:まあ、動物園、新作だからね。どんな感じ?え、もう稽古してるの?

 

佐藤:まだです。

 

中村:えっと・・・(何か考えている)

 

富永:え、中村君、何、タイトル忘れたの?

 

中村:作家の名前が思い出せないんです。

 

富永:松田正隆でしょ。

 

中村:ああ、松田正隆。あ、ダメだ。

 

富永:ダメだとか言ってるし。(笑)

 

森田:だんだん私たちの歳に近づいてるわ。(笑)

 

中村:もう、お仲間です。

 

富永:え、この座談会は、中村君の「ダメだ」の言葉で締めくくりますか。(笑)

 

片寄:でも、まあ象徴的じゃないの。僕たち(演研と北芸)は今までやったものの集大成で、あんたたち(動物園)は新作。

 

松本:ああ、成る程ね。

 

片寄:60代(演研と北芸)と40代(動物園)ですからね。

 

松本:何か感慨深いものがあるね。

 

片寄:まあ、加藤さんも森田さんもそうだと思うけど、この歳になると次何やろうじゃなく、この作品をちゃんとやって、悔いの残らないようにって。一本一本、これで最後でもいいや、という覚悟を持ってつくっているというのがありますよね。

 

加藤:考えてみたら、こうやって我々が付き合って20年かい。演劇祭だけじゃなく、こうやって付き合っているのが。この20年は、僕はかなり充実していた。

 

松本:もう終わっちゃた感じですね。(笑)

 

加藤:いやいや、これからではあるけど。

 

片寄:本当に指向性と言うか、どこを目指してやるのか、というところが、それぞれの土地にいて、別々にやっているのに、指向が同じでこれだけお互い信頼し合ってやっている。こういう出会いって、ちょっと無いことで、本当に幸せだと思う。

 

富永:そうだね、他のところにもネットワークを広げられたらなとは思うけど、なかなか出会わないものね。

 

加藤:僕なんか、個人的には釧路で始めた時には、すごく張り切って、小屋をつくったり、釧路の中で刺激し合ってやろうと思っていたけど、今考えたら、帯広とか北見に会わなかったならば、続いてないんじゃないかっていう気がする、気分的に。

 

松本:それはありますよね。僕らも、だから結成して2年目で演研と出会ったお陰ではっきりと自分たちの指針がそこにあるわけですから、こうやればいいんだって。こんなに分かり易い目標は無かったですね。まあ、結果的には追い抜いちゃったですけどね。

 

片寄:う、ふふふ。

 

松本:(レコーダーに向かって)いや、今切るとこですよ。カット、カット。(笑)

 

富永:いや、載るとこだよね。(笑)

 

加藤:いや、追い抜いてもらわなきゃ困るよね。

 

松本:いや、先生。そこ、ふくらませないで下さい。(笑)流しましょうよ。

 

片寄:いや、だから本当に、駅前芝居小屋が出来たことってのは、もの凄く刺激になった、僕は。その前に僕らの目標としては、旭川の劇団「河」があって、自前の小屋「河原館」があった。それがちょうどなくなった頃、大通茶館をやっていたけど、自分の小屋を持ちたいって思っていて、そこで交流のあった北芸に先を越されちゃった、ああ、いいなってのがあった。それでこういう建物(演研芝居小屋)があるって言われた時に、二つ返事で飛びついた。やっぱり北芸で小屋を持ったってことは、河っていうのは僕らにとってすごく大きな存在で、あそこは特別だからって思っていたけど、北芸は一緒にやっているってところで、そうか!っていう思いもすごくあった。どこの土地でも、こういう集団があるわけではないので、たまたま道東で知り合って、本当に幸せな出会いだったと思いますね。

 

松本:じゃあ、今度の演劇祭は間違いなく各劇団の集大成ですね。

 

片寄:いや、あんまり、そう気負わないでさ。

 

富永:そうそう、まだ復活するかもしれないしさ。

 

片寄:その一瞬、一瞬を楽しめばいいわけだからさ。

 

富永:はい、長時間に渡りましたが、この辺で座談会を終わりたいと思います。今日は本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

 

(終わり)


今回で座談会は終了しました。ご愛読ありがとうございました。
演劇祭ブログはまだまだ続きますので、チャンネルはそのままに(^_-)☆。

2015年7月

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