2012年8月アーカイブ

座談会その8

はい、金曜日です。座談会、どんどん行きたいと思います。
今回も第2回演劇祭のお話です。演研の演目は「隣にいても一人」、青年団から大塚さんが客演してくれました。
その時の話が続きます。では、どうぞ!



fes2-5.jpg演研のアフタートークは大塚さんもステージへ。


第2回演劇祭のつづき

 

加藤:あの時、端から見ていて、大塚さんが来てくれて、なんて言うのかな、役者の幅が広がったんじゃないかな。見ててはそんな感じがしたね。

 

富永:ああ、それはありますね。

 

加藤:僕らなんか、その頃も言ってたんだけど、片寄さんの言う通りばっかりやんなくてもいいじゃないかってね。

 

富永:ああ。

 

加藤:陰で。(笑)

 

富永:そうですね。どちらかというと役者同士の関係性というよりも、演出にどうみせるかを主眼に置いていた感じがありましたね。大塚さんに来てもらって、役者稽古の時などに、大塚さんから、こっち見て芝居をしなさいとか言われました。(笑)

 

加藤:役者同士の関係の中で、柔らかくなったというか、広がった感じを受けたの、あの芝居を観て思いましたね。

 

片寄:それは全くその通りで、皆は僕に向かって芝居をするから、そうじゃないんだ、役者同志なんだって言ってるけど、どうしてもこっちを向いて芝居をする。大塚さんとやるとそうじゃない。あれで随分、役者の幅が広がった気がするね。

 

加藤:それから言葉がすごく当たるようになったんだよ、役者同士で。その辺が随分広がったような気がした。

 

片寄:うちの芝居をずっと観てくれている人は、僕の演出の芝居を観てるっていう感じだったけど、あれ以降、役者の芝居が観られるようになったって言ってましたね。

 

加藤:僕らは、森田なんかとよく言ってたのは、帯広の芝居は片寄さんのきっちり演出するところがすごいなって言っていたわけ。そのすごさ、丁寧さは大事なんだけれども、役者がもっと伸び伸びしていないといけないんじゃないかっていうのを感じてた。こっちは、というか私なんかは、まるっきりその辺りがダメで、演出する時に。

 

富永:でも、(役者で)出ているとしょうがないですよね。

 

加藤:いや、それだけじゃなくて。やっている最中に、いろいろ言われるとムッとくる。(笑)僕なんかは、舞台の上で変わってくるというような考え方をしているから、もっとお前らやれよってけしかけていた時もあった。それがあの芝居で、随分柔らかくなった。


 

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メガストーンの楽屋で、終演後。


片寄: あの時に芝居が変わった一日というのがあった。動物園の芝居があるから、それを観に行って稽古しないという日があったんだけど、役者たちは、折角大塚さんが来ているから稽古しますって言って、役者4人だけ帯広に残って、稽古をした日があった。で、観て帰ってきて、稽古場に顔を出したら、ちょっと空気がね、入っていけないような空気が4人の中にあって、これなんかあったなって思った。それで、次の稽古の時にはコロッと変わっていた。うちの役者3人が劇的に変わったという瞬間があったね。

 

富永: あれは、大塚さんが稽古を始める前に、ちょっと集中しようと言って、ワークショップ的なことをやったんですよ、確か。「まず、目をつぶって下さい。今、あなたは通りの真ん中で真っ裸で座っています。皆に見られて恥ずかしい。それを想像して下さい」って言って。「恥ずかしい、皆に見られて。真っ裸で恥ずかしい。だけど、あなたのからだの中に、小さは明かりが灯った。そして、その明かりがだんだんだんだん大きくなっていく。その明かりが身体から溢れ出てくる。今度はそれを見た人たちが、喜んでいる。その明かりが見ている人たちを包み込んでいって、みんなを幸せにする。」で、最後に「それが役者だ」って言ったんだよね。

 

中村:う〜ん。

 

富永:今、大分端折って言いましたが、こういうことを段階を踏んでやったんですよ。役者って言うのは、見ている人を幸せにするんだということを教えてもらった。

 

加藤:どうしたらいいのかは分からないが、役者同士のやり取りが深まる瞬間というのがあるね、やっていると。

 

片寄:大塚さんのお陰で、うちの役者たちは本当、良くなったね。


(つづく)


fes2-8.jpg演劇祭、終了後の集合写真です。何故かゲストの坂手さんが一番後ろの目立たない所に(^^;)。


稽古日誌4

大変お世話になっております。師に負けないくらい団員を愛し、叙情的・激情的・動物的に演出を展開する松本です。

昨夜は遅い時間から完全通しを敢行。お陰で稽古後の麦酒が美味いこと美味いこと。飲み過ぎ注意ですよ皆さん。

やっと音響並び照明の調子が上がってきた昨夜。まだまだ課題山積ですが、ゴールが見えてきました。そして劇団動物園らしい作品に日に日になってきています。

30日の稽古

いや〜、今日は暑かったですね!帯広34℃でした。明日も暑いようです(-_-;。
ちょっと夏バテして、体重を減らしたいとみながです(^^;)。

さて、うちの主演女優が東京から戻って参りましたので、本日久しぶりの稽古でした。
といっても役者2人と演出の3人だけの稽古。4場を何度か返しました。

どうも真面目に向き合いすぎるのか、芳夫のいい加減な所が出て来ないようです。
本人(私)はその辺りを意識して出そうとしているのですが、今ひとつしっくり来ません。
あと一ヶ月とちょっと、なんとか納得出来る作品に、もう一山、いや二山は越えなければならないようです。
明日は久しぶりの全員稽古です。

稽古日誌3

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大変お世話になっております。劇団動物園:松本です。昨夜は麦酒の後に焼酎まで堪能してしまいました。

さて昨夜の通常稽古では、遅れ気味の音響・照明中心の稽古でした。
自覚は全く無いのですが最近の私の発言が師に酷似しているらしく、団員は密かに“松本演出の片寄化現象”と囁いております。師と並び称されるのは嬉しいのですが、人を社会問題の様に言うのは良くないよと団員を諭している私です。

ともあれ
私達は元気に深夜稽古を展開しています。

稽古日誌2

お世話になっております。 劇団動物園:松本です。 昨夜も麦酒が美味しかった私です。 月曜・水曜・金曜の通常稽古と 火曜・木曜・土曜・日曜の役者稽古で構成される劇団動物園。質と量!を合い言葉にする事にした私達。毎日、不安との闘いです。 今週月曜(27日)は、いよいよ演劇祭マジか!イヤ間近といった内容の稽古でした。 今回の作品は色々と挑戦せねばならない事がありまして。過去に類をみない協力体制で、皆で創りあげております。 年をとりましたが、 経験値も上昇中です。。 素敵な作品になる様に ラストスパートをかけたいと思いますm(_ _)m(^_-)

前売り開始です!

今年は残暑が厳しいですね。「どうした、北海道!」とツッコミを入れたい気持ちです(^^;)。

さて、いよいよ演劇祭も一ヶ月ちょっとに迫って参りました。
ということで、チケットの予約を開始しました。
こちらのページからどうぞ。

通し券は
http://enken.gotohp.jp/fes-toshiticket/form.cgi

toshi-ticket.jpg

各ステージとも、40席の限定になっていますので、お早めのご予約をお勧めいたします。

稽古日誌1

大変お世話になっております。劇団動物園:松本です。 さてさて 昨日も残暑と闘った北見。アトリエの一階と二階の温度差(5℃:勿論想像)に挫けそうになりながら自主稽古敢行。先週は裏方並び作業中心の稽古だったので今週よりシーン稽古の充実を図りたく思い、本日はその予習復習稽古。実家(札幌)帰りの佐藤と仕事帰りの私の二人で自主稽古突入。久々のシーン稽古に戸惑いながらも何とかクリア。『通し』と言ったら本当に通す劇団動物園演出も自然体な佐藤に及第点を出し、二時間後に自主稽古終了〜。 終了後は反省会と称し、行き着けの居酒屋へ直行〜。 やはり麦酒の前の稽古は…… イヤ稽古の後の麦酒は最高ですな。 以上。 明日も必ず飲みます。

「通す」と言ってすぐに止めてダメを出した演出の片寄です。

動物園からの書き込みを待ち焦がれておりました。稽古の様子など、楽しみにしています。

初書き込みです。 遅参をお許し下さい。 本日より北見組もガンガン投稿したいと思います(主に私が)。 昨夜の地震には戦慄を覚えました。北見もかなり揺れましたが帯広の皆様は大丈夫でしたか?初書き込みが時事ネタですみません。皆様と笑顔で再会する事を何より楽しみにしております。残された時間を共に有意義に過ごしましょう!

24日の稽古@演研

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とみながです。
ただ今、智子役の坪井が東京へ行っているため、稽古はお休み中です。
とは言っても、全くやらないというのも何なので、昨日は上村と2人が出る1場だけを稽古しました。

演出からちょくちょくダメが出て、止まりながらもなんとか最後まで。
じゃあ、次は止めないでやるので、もう一回、と演出。しかし、すぐに止まって、ダメが出ました(^^;)。
えっ・・・、いや、まあ・・・、ボクたち、まだまだなのです、はい。

稽古が終わったあとには、衣裳についてのお話。こちらの方も、少しずつ決めていかなければなりません。

さて、坪井さんは、12月にやる「青年団×劇団演研×渡辺源四郎商店 うさぎ庵公演」の稽古のため、東京に滞在中です。

yowakute_flyerF.jpgこちらはそのチラシです。演劇祭のあとはこちらの方も是非よろしくお願いします。

yowakute_flyerR.jpg


座談会その7

今日はちょっと涼しかったですが、ここ何日か暑かったですね、北海道!
はい、第2回目の続きからです。下の写真、動物園のアフタートークは全員出てたんですね(^^)。

fes2-6.jpg劇団動物園上演後のアフタートークの様子。ゲストは燐光群主宰、坂手洋二氏です。

 



第2回演劇祭のつづき

 

富永:それで、動物園は、何か思い出があります?

 

松本:動物園は、菜美ちゃんが演劇祭で女優をやりました。(笑)何か楽しいことありました?

 

佐藤:楽しいこと?

 

富永:菜美ちゃんは、いつ動物園に入ったんだっけ?

 

佐藤:入ったのは、96年です。

 

富永:じゃあ、この時は6年経っていたんですね。で、それまでに舞台は何回くらい立っていたの?

 

佐藤:1回ですね。

 

富永:あ、「グリーンルーム」だ。そうか、6年いて、2回目の舞台だったんだ。

 

加藤:何やったんだっけ?

 

佐藤:「東京大仏心中」です。

 

富永:竹内さん(竹内銃一郎)のね。それ、竹内さんが演出して、佐野史郎と中川安奈の2人でやったのを、坂手さんが観たって言ってましたね。

 

松本:そう、素直につくったらこんなにいい話だったのねって。(笑)

 

富永:竹内さんはわざと分かり難く、分かり難くつくるからって、言ってましたね。

 

佐藤:一回目の時はスタッフだったので支える側だったんですが、それが一転して舞台に立つ側になって、すごく緊張もしたんですが、お客さんの空気をどーんとストレートにもらって、これかって感じはすごく覚えています。

 

富永:なるほど。

 

佐藤:お客さんが助けてくれるっていう感じを実感しました。

 

松本:うちは北見で初めてやって、それを片寄さんに観てもらって、アドバイスをもらって、つくり直して、それでお客さんに観てもらって、また変わっていって、随分自分たちの中でも変わっていったという印象のある作品でした。

 

加藤:帯広は何やったんだっけ?

 

富永:「隣にいても一人」です。僕らは、話すと長くなりますよ。(笑)

先ほど第一回目をやる時に、青年団の舞台上舞台の作り方を教えてもらったって言いましたが、青年団の幕別公演の時に、佐久間さんが亡くなって「隣にいても一人」が出来なくなったことを話したんです。その時に、あれは、平田さんが言ってくれたんですよね、青年団の役者を使ってやったらいいんじゃないかって。

 

片寄:打ち上げの席で平田さんが、やりたい人って言ったら、結構手を挙げてくれて。俺はその時、うちの団員はやりたがっていたけど、俺は、そんなプロの役者を素人が使うなんてことは考えられなかった。ありがとうございますって言ったけど、やる気はしていなかった。

 

富永:まあ、ちょっと考えられないですものね。

 

松本:今でも考えられないですよ。

 

片寄:ただ、富永たちがやりたいって言ったんだよ。



fes2-5.jpg演研のアフタートークは客演の大塚さんも参加しました。


松本:すごいよね。うちで言えば、僕がイヤだって言うのにこの2人(中村、佐藤)がやりたいって言うことでしょう。すごいよね、きみら。(笑)

 

富永:でも、来てくれるって言うんだから。そんなこと有り得ないでしょう。

 

松本:有り得ない!

 

富永:でしょ。それを、来てくれるって言うのを断るのはおかしいじゃない。

 

松本:でも、勇気あるよね。

 

片寄:それは役者だからだよ。役者と演出の立場は違って、

 

富永:ああ、それはそうですね。

 

片寄:演出は、役者がどんなに上の人でも、それ以上に、上にいて作品を創っていかなければならないんだから。これは・・・と思って。大変だったね。

 

富永:それで大塚さんに来てもらって。

 

加藤:大塚さんの前に、やっているよね。

 

片寄:はい、それは初演ですね、佐久間がやったの。演研芝居小屋で。

 

加藤:俺、それを観てるね。

 

片寄:はい、観に来ています。

 

富永:それで、大塚さんはちょうど佐久間さんと同じ歳だったんですよね。だから、大塚さんに来てもらいましょうって、言ったのを覚えています。まあ、何せ二回目は大塚さんに来てもらったということが、大きかったです。最初に読み合わせした時に、なんて言うかな、その・・・

 

松本:プロだなって感じ?

 

富永:まあ、あまりプロ、アマって言うのもあれだけど、それを生業にしている人としていない人の覚悟の違いっていうのは、すごいなって思った。最初の読み合わせで、すごくショックを受けた記憶があるもの。

 

加藤:いや、向こうは向こうでやっぱりさ。

 

富永:そうそう、あとで聞いたら、大塚さんもかなり緊張したって言ってましたね。(笑)

 

片寄:それと、青年団の役者さんだから、僕らの感覚だと、青年団風の芝居と思ってたでしょう。その時はよく知らなかったけれど、大塚さんは元々他でやっていて、あとから入った人だったんだよね。

 

富永:安部公房スタジオにいたって言ってましたね。

 

片寄:あまりにも青年団的な芝居じゃないので、どうしようと思って、演出として。あそこまでのレベルに、みんなを上げるというのは無理だし、この、役者のよって立つ土台の違いをどうしていこうかって、途方に暮れて、辛い思いをしましたね、最初は。

 

富永:まあ、それでも、稽古終わったら飲んで、終わったら飲んでを繰り返しているうちに、気心が知れてきて、作品も出来たという感じでしたね。そう言うのって、大事だよね。

 

片寄:二回目は、旭川から松井さん(松井哲朗氏)が観に来て、動物園の芝居を大絶賛だったね。

 

松本:ああ、言われた記憶があります。間違いなく君は片寄くんの子だねって。

 

片寄:僕らは、芝居のことより本の内容のことばかりを言われたね。

 

富永:まあ、平田オリザが書き下ろしてくれたってことで、どうしても本の話になっちゃうんだよね。まあ、坂手洋二は、とにかく本のことを言っていたね。

 

松本:坂手さんは、基本、本のことが多いですね。

 

富永:ああ、そうだった?

 

松本:そうですよ。うちらも本のことを言われました。やっぱり書く人だなって、印象がありましたね。

 

(つづく)


fes2-4.jpg麗しき受付嬢たち+O塚さん、です(^^)



テストをかねてやっと記事投稿です。
劇団動物園では9月公演に向けて作業が大詰め。
今週はスタッフそれぞれの担当で連夜作業が続いています。
写真の用意がないのでテキストだけですみません。

18日の稽古

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 野口です。

 お盆が過ぎると、北海道はそろそろ秋の気配が感じられるのですが、今日の帯広は30℃くらいあったのではないでしょうか、暑かったですよ。

 さて、18日の稽古報告です。

 途中止めてダメ出ししながらの通しをしました。セリフは順調に入ってきています。この芝居は常に食べたり飲んだりしながらの会話で進みますので、身に付くまでは役者は大変のようです。

 9月からは実際に料理を仕込んで食べながらの稽古になるようです。料理は片寄代表が作ってくれるのですが、それがとても美味しいのです。空腹で稽古場に行き役者が美味しそうに食べるのを見ているのは辛いので、腹を満たしておかなければなりません。

 それにしても、女優二人は酔った芝居が達者です。本物の酒が仕込んであるのかと思うくらいです。

 

 

17日の稽古

かみむらです。

全員が揃ったのは(と言っても現活動6名ですが)2週間ぶりです。

この間,役者稽古2回はあったものの・・・稽古回数が本当に少ないです。

道東3劇団の中で最も稽古回数の多い"動物園"(まさかの毎日?)からみると

「信じられな~い!!」事と思います。

さて、帯広は暑い夏が過ぎ、秋風が吹き始めています。残暑の蒸し暑さはありますが

これからは空が青く高い十勝晴れが楽しみな季節です。

そうそう本題の昨夜の稽古です。

今回の作品は5場面で構成されています。登場人物は3名ですが,場面によって2人だったり

ちょっとだけ1人になったり、3人揃ったりします。

通し稽古をしましたが,セリフが完璧に入っているわけではないので、一つずれるとガタガタと

混乱地帯に足を踏み入れてしまいます。

加齢のせいでしょうか?頭の切り替えがどんどん難しくなっています。

(え?加齢のせいじゃない?)

8月中には完璧になるはずです!!

 SN3S0093.jpg

舞台袖に置かれた食器の数々、でもこれは一部です。
役者が完璧にセリフが入ったら、食器にも料理が入るようですが、それはまだのようです(^^;)。

 

座談会その6

座談会も第1回演劇祭の話も終わり、第2回目の裏話に突入です。
はい、まだまだ続きますよ〜。

fes2-1.jpg第2回演劇祭、開始直前。みんな集まり、最終確認。


第2回演劇祭について

 

富永:では、次に第2回目の話をしていきたいと思います。それで、一回目終わった後、私が、舞台塾のことを佐久間さんのあとを引き継いでやったんだけど、市役所の担当の人にいわれたのは、あと3年続くから毎年やってくれないかって言われたんです。当初は、それぞれの劇団の活動もあるから、3年に一回くらいにしようと言ってたのが、まあお金もらえるのなら、毎年やりましょうかってことになった。

 

片寄:10月17日のうちの稽古日誌によると、「文化課の酒井氏から、今回の演劇祭の成功により、来年度以降も同様の事業を道の方に申請している。三劇団で来年の演劇祭をするかどうか話し合う前に、予算申請をするのは時期早々じゃないか。予算が付いてしまうと演劇祭をやらなくてはいけない状況になってしまうのではないか」という話が出ています。ですから、終わってすぐにまたやってくれって言われたんですね。

 

富永:で、やることになったんですね。

 

片寄:あのとき聞いたのは、第一回目だから札幌から結構観に来たんだけど、実際に道東の三劇団の芝居を観たことがない人たちで、道東でこんなにレベルの高いことをやっているとは知らなかった。道の文化財団の人も、あれはすばらしい企画だったから、来年もやってくれと市の文化課に言ったと聞いています。

 

富永:それでやることになって、アフタートークが目玉だから、ゲストをどうしようかってなったのですが、動物園が札幌で遊戯祭に出たのはいつだっけ?

 

松本:演劇祭は2001年で、その翌年の2月にやったんです。

 

富永:2月にやったんだ。それで坂手洋二さんがその遊戯祭のゲストで来てたんでしょう。

 

松本:そうです。

 

富永:そうするとすぐだったんだ、演劇祭が終わって。

 

片寄:あの時も、道東小劇場演劇祭で札幌の遊戯祭に参加してくれって言われたんだけど、僕らそんなにすぐには出来ないよって断った。動物園は3人だし、若いし、小回りが利くから、代表として動物園を差し向けますって言った。

 

松本:あれは札幌からオファーがあった時に、帯広の片寄さんから動物園の名前が挙がったんですけどって言われたんです。最初は、行きませんよって言ったんですよ、札幌でやることは考えていないのでって。でも、どういうつもりで片寄さんが言ったのか分からなかったので、ちょっと待って下さいって言って、メンバーと話したんですが、スタッフもいないし無理だろうって。

 

富永:そうだよね、スタッフがいなければ無理だよ。

 

松本:いや、いても札幌でやる意味が僕らの中でなかった。で、片寄さんに電話して、こんな話いただいたんですけどもって話した時に、片寄さんが言ってくれたのは、一回やってみるのも勉強じゃないかって。でも、受け入れとかも、帯広でやってくれたようなことは望めないって話したら、まあ一度やってみて、それから、またやるやらないを決めればいいじゃないか、経験としてやってもいいんじゃないかって言葉をもらったので、分かりました、行ってみますということになって、スタッフとかも演研に手伝ってもらったんです。

 

富永:本当にすぐだったんだ、演劇祭が終わって。

 

中村:こっちも嫌々だったんで、いろいろと注文つけさせてもらいました。(笑)

 

松本:そうそう。

 

中村:畳もそっちで用意して、寿司も用意してって、お願いして。

 

松本:全部やりますって言ったものの、結局電話でひっくり返るんですよ。畳はそちらから持って来ることになってましたよねとか、でもそこは強気で、じゃあ行きませんからって。(笑)

 

富永:それは、あそこでやったんだよね、古いコンカリーニョで。

 

中村:そうです、そしてその時のゲストが坂手さんで、親しくお話しさせていただいた。

 

富永:あれだよね、坂手さんの評価が、遊戯祭に参加した中で一番よかったわけでしょう、動物園が。

 

松本:いや、他がとんがった作品ばかりだったんですよ、前衛的と言うか。その中で坂手さんが唯一ホッとしたんだと思いますよ。(笑)

 

富永:まあ、オリジナルで、あまり訳の分からないことをやられてもね。(笑)じゃあ、2月の時点では、坂手さんにゲストで来て下さいって話をしていないのだから、まだ正式に第2回目をやるって決まっていなかったんだね

 

中村:そうですね。

 

富永:それで3月か4月くらいに、いよいよ予算がついたのでやりますかってなって、じゃあ坂手さんと面識があるので、じゃあってオファーしたんだよね。でも、その年の秋なのに、よくスケジュール空いてたね。

 

中村:そうですね。

 

富永:そうそう、でも、OKの返事が来るまで長かったよね。なんか燐光群(坂手氏が主宰する劇団)の中国公演があるとかないとかで、それがはっきりするまで待ってくれと。

 

中村:でも、結局は来てくれましたね。


 

fes2-2.jpg北芸のアフタートークの様子です。



富永:で、二回目は、ゲストに坂手さんに来てもらって、北芸が何でしたっけ?

 

加藤:「いかけしごむ」

 

富永:そうそう、新人の女の子が出ていた。

 

森田:ああ、みっちゃん(福山美智子)。

 

富永:彼女は北芸の劇団員でしたか?

 

森田:そう、劇団員。その前の公演の時に、徳子さん(佐藤徳子)の代役をやってもらった。徳子さんが具合悪くなって、急遽一週間くらいでやってもらったの。

 

富永:へー。

 

森田:全部セリフ覚えてもらって。

 

加藤:それは「カラカラ天気と五人の紳士」だったね。

 

富永:じゃあ、その徳子さんの代役をやったのが初舞台ですか。

 

森田:はい、そうです。

 

富永:じゃあ、「いかけしごむ」が2回目の舞台ですか。それは釧路でやって、その次演劇祭でやったんですか?

 

森田:はい、はい。

 

富永:で、二回目の演劇祭は何か思い出がありますか?

 

森田:あ、あのね、公園でやったんですよ、稽古。

 

富永:へー。

 

片寄:中央公園へ行ってね。なんか練習不足だからって。

 

富永:あ、あ、他の劇団が会場を使っている時に。土曜日に動物園がリハをしている時に、公園に行ったんですか。

 

加藤:幕開きの登場を直前に決めたんだよ、「いかけしごむ」は。最初に客席から登場した。それを、坂手氏は良かったって、言ってくれたんだよ。それと、アフタートークの時に、「この黒い袋の中に何が入っているんだ」って聞かれたから、「イカですよ」って答えたら、苦笑いをされた。(笑)

 

富永:は、は、は。(笑)イカは入っていないでしょう。

 

(つづく)



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客席作りで疲れたのか、皆さんダウンです(^^;)。


座談会その5

オリンピック終わりましたね。史上最多のメダル獲得数、すばらしいです。今回はチームの力を再認識しました。
さて、わが道東小劇場ネットワークもチーム力で、すばらしい演劇祭にしましょう!
ということで、座談会、テンポ上げていきます。


sato.jpg
(劇団動物園、佐藤菜美)

第1回演劇祭のつづき

 

富永:第1回目の演劇祭ですが、他に印象に残っていることはありますか?

 

松本:打ち上げの時に、初めて片寄さんの目の前に座って、2人でウォンウォン泣きながら、語ったのを覚えてますね。

 

富永:それは何で泣いていたの?

 

片寄:いやだから、うちの状況からすると、小屋が無くなって、佐久間が死んで、どうしようかって言う時に、あのまんま立ち直ることが出来なかったのかもしれない、それは。演劇祭をやることに決まっていたから、意地でもやらなきゃならないってやった。そして演劇祭が成功したというか、よかったから、これをやることになっていたお陰だって。忘れもしないけど、大悟と菜美ちゃんがいて、三人だったの。三人で泣いていた。

 

富永:覚えてる?

 

佐藤:なんとなく。で、富永さんが「こいつら泣いてる」って。(笑)

 

富永:ちゃかしてた。(笑)俺、そういうタイプだからね。

 

中村:我々もその時、団員が三人でしたし、自分たちだけでは出来なかったし、帯広公演は。ぞんちゃん(福澤)にも手伝ってもらったし。お互いにスタッフやりあえるというのは、大きな感慨があったと思います。

 

松本:初めてでしたよ、他の集団のスタッフをやるのは。

 

片寄:それはお互いに、全然手伝ってスタッフをやっているつもりではなかったでしょ。三つの劇団で、三つの芝居を創っていた。まるで自分の劇団の公演のように、他の劇団のスタッフをやっていた。それがすごく楽しくって。こうなったのは、やっぱりその前の十年間の交流があったからだと思うし、我々は道東小劇場ネットワークという一つの劇団のような一体感を持てたことが、嬉しかった。それもあって泣いたんだけど、その後は泣いてませんからね。(笑)

 

富永:みんな、大通茶館の2階に泊まったんだよね?

 

片寄:そうそう。

 

富永:そうか、それで、その後大通茶館に帰ってきて、あの大通のど真ん中で「俺はもう死んでもいい」って。大通のど真ん中で大の字になったのか、覚えてます?

 

片寄:覚えてるよ、俺と坪井で。

 

松本:片寄さんだっけ。馬鹿なことしていた人がいたけど、あれ片寄さんか。

 

片寄:そう、大通で大の字に寝た。

 

松本:一回目は大成功でしたよね。

 

富永:なんか一体感があったよね。終わった時に成功だ、という感じがしたものね。



fes1-3.jpg中打ち上げは大通茶館で。確かに人数多いですね(^^)


片寄: さっき言ったけど、我々の立場からすると、ちょっと存続というか、どうなるか分からないなかで、終わった時にいろんなことが去来したし、やっぱりやっていて楽しかった。一番は、鐘下のアフタートークだったと思うね。あれを聞いて、それ以降はアフタートーク楽しみで来るお客さんがすごく多い。鐘下の話はとても面白かったし、特に動物園には具体的にすごくダメだしをして、演出してもらったわけでしょう。(笑)

 

松本:うちは、鐘下さんと大塚さん(青年団の俳優、第2回演劇祭で演研に客演)ですね。お二人の言葉がすごく大きかった。鐘下さんは演劇祭のこれからということも語ってくれましたね。こういう方向性でやった方がいいんじゃないかとかね。

 

片寄: 土台が出来るまでは他は入れないで、自分たちだけでやりたいなって、思っていて、そこに鐘下が「道東小劇場演劇祭に参加するってことが、一つのステータス になるように質を落とさないように、他はしばらく入れないで、三劇団でやった方が良いよ」って言って、我が意を得たりと思った。僕たちは三劇団とも既製の脚本で、きちっとした芝居をやっている。オリジナルをやっているところは、なかなか、

 

加藤:片寄さんが既製できちっとやるって言っていることが、案外理解できないってことがある。それは、オリジナルの方がいいに決まっているじゃないか、という考え方があるからあるからね。

 

松本:結局、作家性か、演出力かって、話になりますよね。

 

加藤:芝居そのものの充実を、オリジナルにせよ、既製にせよ、ちゃんとやろうよということだと思うんだけど。

 

松本:そこですよね、言いたいことは。

 

加藤:それは、僕らは一生懸命やっていたんじゃないかと思う。ただ僕ら、今一回目の時に、お互いのスタッフをやったという話だったけど、北芸は出来ないってこともあって、外回りを。(笑)

 

片寄:寒いのに、外で駐車場の誘導をやってもらった。

 

富永:そうそう、メガストーンの前の駐車場は、使えなくて、ちょっと離れたスーパーの駐車場に止めてもらって、誘導したんだ、お客さんを。

 

加藤:それを一生懸命やったんだよね。

 

片寄:一番、夜の寒いときに、肉体的一番大変なときに、一番歳の集団に・・・(笑)

 

加藤:でも僕らにしてみれば、それしかやることがないし。(笑)そういう意味では一体感があったよね。

 

松本:今度の演劇祭は、なにがしかの負荷がないとダメですね。楽になっちゃているから。

 

富永:今は、客席を作る必要もないわけだしね。

 

(つづく)

fes1-2.jpgバラシが終わった後で、皆で記念撮影。皆さん、お若い!!


ポスターあがってます

片寄でーす。

ポスターできました。まずは大通茶館に掲示しました。

座談会その4

8月も中旬になりました。いよいよ演劇祭まで、2ヶ月を切りましたね。
座談会はいよいよ第一回演劇祭についてです。今だから言える話がぽんぽん飛び出しました(^^)。
はい、お楽しみに!


morita.jpg
(劇団北芸、森田啓子)


第1回演劇祭について

 

富永:さて、ここからは、今まで6回の演劇祭のそれぞれの思い出を話してもらいたいんですが、まずは1回目。口火を切りますか、松本さん。

 

松本:楽しかったですよね、純粋に。自分たちが演劇祭をやるんだということが。それで結果、どうなるか着地点が全く分からなかったのですが、まずお客さんが本当にしっかり観てくれたし、アフタートークが面白かったですね。

 

富永:ああ、鐘下(辰男)さん。

 

松本:1回目の鐘下さんは本当に面白かったな。

 

富永:鐘下(十勝出身。後輩なので呼び捨てになってます。失礼)は、多分、里帰りで来るわけじゃない。だからプレッシャーがあったと思う。あらかじめ台本を送っているんですが、それをめちゃくちゃ読み込んでいて、台本に付箋がいっぱい付いてたんですよ。

 

森田:ええ。

 

富永:で、北芸の時には、「このセリフはなかったですが、このセリフは・・・」って、なかったセリフの解説までしていた。(笑)

 

加藤:忘れちゃったんじゃないか。

 

森田:一番好きなセリフだったのにとか言われて。(笑)

 

松本:ああいうアフタートークっていうのは漠然としていて、どのようになるか分からなかったんですが、

 

富永:やったことなかったからね。

 

松本:ええ、それで中央で、第一線で活躍されている方から批評されることは純粋に面白かったですね。そこで、鐘下さんは、僕たちがこれまでやってきたことだとか、この演劇祭にかける思いなんかを、アフタートークで語ってくれたので、本当にありがたかったです。衝撃的でしたね。

 

富永:ああ、なるほど。

 

松本:大体、僕らみたいな若輩者の集団が、こんなおじさんたちの集団(笑)と一緒にやるってことが、肩並べてやるってこと自体どうかなって。まあふた開けてみれば、2集団が僕らに追いついてなかったっていう。(笑)

 

富永:たいしたことなかった。(笑)

 

松本:はい、ここカットですよ。(笑)

 

中村:公演順は、釧路からでしたっけ?

 

富永:いや、動物園から。

 

松本:動物園が一発目にやって、北芸、演研。

 

富永:いや、なんせリハーサル時間が一番とれるのが、土曜日だから、そこは動物園。

 

加藤:日曜の昼だね、僕ら。

 

富永:そうです。

 

松本:僕ら、一番おいしいところをとって、さあ終わった、あとは飲むだけだって。(笑)

 

富永:土曜日にやる劇団はいいんだよね。次の日は何もないからね。

 

片寄:5回目の演劇祭、おれたち一発目だったでしょ。こんな楽していいのかと思った。(笑)

 

富永:森田さん、何かありますか?

 

森田:やっぱりそれですよね。一番の思い出は、セリフを忘れたこと。(笑)紅茶を飲んで、ああおいしいわ、これって思ったら、セリフが出て来なかった。

 

加藤:あれの時は、おれと森田だったっけ。

 

富永:そうですよ、「眠っちゃいけない子守唄」です。

 

森田:この時の舞台が3回目なんですよ。「眠っちゃいけない」は。

 

富永:あ、演劇祭でやったのが。

 

森田:97年が初演で、その後再演をやって、その後だから。3回目。だから、慣れてきて、セリフ忘れたんだわ。(笑)

 

富永:(笑)気が抜けて?

 

森田:あそこは魔の時間なんですよ、ずっと緊張してやっていて、紅茶を入れて「ミルクティーですよ」と言いながら、飲むでしょ。

 

加藤:オレが抜いたのか?

 

森田:いえ、私が抜いたんです。すいません。(笑)

 

加藤:やっぱりね、あそこでやって一番は、その前から演研を観に行ったりして、一番強いのはね、演研がお客さんをね、口幅ったい言い方かもしれないが、育てている、お客さんとの関係をちゃんと作っている。そしてさっきも言ったけど、お客さんがちゃんと観てくれる関係になっているっていうのが、すごいなと思う。3劇団とも同じ感じで観てくれて、しっかり感想を言ってくれるっていうのは、釧路との比較でも全然違うと思う。それが一番嬉しく、やっていても楽しかった。だから次も次もいけるなという気がしたんだ。最初にも言ったけど、シンポジウムで、僕らは観あっていますよって、具体的な交流をしているんだということがあると思う。ネットワークの主体になってくれている演研の考え方、やり方が濃いものだし、ずっと続いていければと思った。

 

富永:はい。

 

加藤:それと、僕ら釧路でやっているんだけど、釧路の他の劇団との関係が出来ていないんですよ。未だにそうだけど。

 

富永:でも釧路は、横のつながりみたいのはあるんじゃないですか。劇団協議会みたいのがあって、

 

加藤:協議会はあるんだけども、ちょっと感想というか批評をしたりすると、反発というか、単純に言われるのが嫌だ、みたいな感じがあるだよ。だからだんだん観に行かなくなる。だから、こういう関係で芝居を創っていくというのが大事なんじゃないかな。


富永:なるほど。中村さんは何かありますか?

 


nakamura.jpg
(劇団動物園、中村聡)



中村:思い出すのは、打ち上げの時の人数の多さですね。

 

富永:ああ、それはそうだね、三劇団集まっているんだから。

 

加藤:お客さんもずい分残っていたよね。

 

富永:メガストーンでやったんでしたっけ?

 

片寄:やっていない。一回目だけ居酒屋でやったの。

 

富永:その時は、お客さんはいなかったね。

 

片寄:お客さんがいたのは、2回目から。残りたい人もいるだろうからっていって、メガストーンで準備してやった。

 

(つづく)


fes1-1.jpg第一回道東小劇場演劇祭、アフタートークの様子。司会は大久保真氏(札幌)が務めました。
ゲストの鐘下氏を囲んで、各劇団の代表がステージに上がりました。

ポスター完成!

演劇祭のポスター、ただ今印刷屋さんから刷り上がって来るのを待っている状態です。
一足先に、こちらにアップしておきますね。

poster.jpg

7日の稽古

とみながです。
稽古を終わって帰って来たら、バレーボールが中国に勝ていました!でも、卓球は無理かな。

で、今日の稽古。上村が仕事のため休み。よって、坪井と富永の2人の場、4場を稽古しました。

「走りながら」に続き、再演となるこの作品。役者としては、前回と違ったアプローチをして、さらに深い作品にしようとあがきます。
またそうしないと、どうしても前のことをなぞるだけになってしまうのではという思いがあります。
今日の稽古は、そんな所が出ていたのではないでしょうか。このような試行錯誤の繰り返しから良い作品が出来ればと思います。

人がなかなか集まらないこともあり、次回稽古はお盆あけです。それまでお休み、でもセリフを覚えると言う個々の作業がありますが。


SN3S0059.jpgこちら、稽古前に皆に配られたチラシの数々。帯広には珍しく、演劇の公演が続きます。
詳しくは演研のHPのステージ情報をご覧下さい。惜しいのは、札幌座と千年王国の公演が同じ日だと言うこと。
私はいくつ観られるかな・・・。

8月4日の稽古

演研の金田です

夏のはずなのに涼しい日が続きますね
日頃の疲れかちょっと腰痛(>_<)
稽古も休んでいたため
久しぶりの参加になりました

今回の作品は小道具(食器類)が多く
久しぶりに多くの食器と向かい合いオロオロ
どの食器を使ったかの記録は残っているものの
お盆にどう乗せて...等の細かな情報は残っておらず
4日の稽古は役者の稽古を見る暇もないほど
一人食器と戦っていました


しばらく試行錯誤が続きそうです


役者の台詞が入ったら料理を用意する
と演出が話していました
近いうちに料理の紹介ができるかも...!?

8月2日の稽古

 志展です。

あっという間に8月に入ってしまった感じです。気持ちだけ焦っています。

セリフもまだまだの状態です。

演出からは「みんな、ちょっと枯れすぎ、達観しすぎている」との事でした。

えー枯れすぎって (-_-;)                 以上です。


120802_2157~01.jpg

稽古中、演出が撮った写メです(^^)。

座談会その3

この前まで連日猛暑が続いていましたが、今日は涼しい一日でした。
さて、稽古の様子が演研の記事だけでちょっと寂しいですが、座談会の方はどんどん行きたいと思います。



IMG_1613.jpg

(劇団動物園、松本大悟)


前回に引き続き演劇祭開催の経緯についてです。

 

富永:それで、「道東小劇場演劇祭」をやるということが2月の時点で決まっていたんですが、6月に、予定していた会場(演研芝居小屋)が無くなったんですね。あれは確か、5月ごろに坪井と2人で昼間稽古していたんです、春公演の。そしたら測量の人が来て、ここは更地にするからって言われて。

 

松本:それは衝撃ですね。

 

富永:えっ、僕ら使っているのに何も聞いていませんって。(笑)で、結局6月に取り壊しになったんですね。でも、結構大変じゃないですか。9月に演劇祭をやるって決まっていて、6月に会場が無くなるって。それって、すぐに「メガストーン」があるから大丈夫だってことになったんでしたっけ?

 

松本:結構、探すのが大変だったって聞いた記憶がありますね。

 

加藤:あの小屋は何年使ったの?

 

片寄:11年ですね。90年の3月に開いて、2001年の6月ですから。

 

松本:そんなもんだったんですね、もっと使っているかと思った。

 

加藤:そんなもんだよ。そんなもんだって言うのは、そういうエポックというのは、そんなに長いものではないよ。

 

富永:で、僕らの春の公演は、小屋が無くなったことでお流れになってしまったんですよね。

 

片寄:6月の段階で、「メガストーン」の話は出ています。

 

富永:そうだ。夢幻(当時帯広にあった劇団)の青砥くんたちが稽古場に使っていると聞いていたから、そこを会場に使えないかという話は出ていたよね。

 

片寄:7月1日にメガストーンでどうかって皆で打ち合わせをしているんですね。

 

富永:全然覚えていないな。え、皆っていうのは、北見も釧路も来てるんですか?

 

片寄:ええ、北見からも釧路からも来てます。それで、連絡事項で7月7日に動物園がメガストーンを見学に来ますと。

 

富永:7月に会場を見にきていたんだ。まあ、そうだよね。動物園は慎重に公演を打つから、そんなやったことのない、見たこともない場所で急にやれったって出来ないよね。

 

松本:間口のサイズを測ったりした記憶があります。

 

片寄:その時はもう小屋が無くなって、佐久間が死んだあとだよね。

 

富永:え、あ、佐久間さん亡くなったのいつでしたっけ?

 

片寄:6月27日だもの。

 

富永:ああ、そうか。そこが決まってから、また何かあったと思っていたけど、ああ、そうか。

 

松本:佐久間さんの葬儀に来たとき、初めて(芝居小屋のあった場所の)更地を見たんですもの。

 

富永:あ、そっか。

 

松本:ここが更地になったんだって。

 

富永:じゃあ、結構立ち直りが早いじゃないですか?

 

片寄:(苦笑)いや、立ち直ってないって。やることが決まってたから。

 

富永:ああ、そうか。

 

松本:富永さんが畳み掛けてきたんです、このとき。

 

富永:あ、そう。なんで?

 

片寄:だから、皆こんなになってるし、富永一人で何が何でもやるぞって、やらなきゃダメだって、メガストーンなら出来るからって。

 

松本:皆のケツたたいて。

 

片寄:そんなこと言ったって、あそこの会場どうするの?って言っても、オレがつくるから大丈夫とか言って。

 

富永:本当にですか?

 

片寄:富永一人頑張っていた。

 

松本:あの時の富永さんの勢いすごかったですよ。

 

富永:やらなきゃいけないって思ってたんだよね。

 

松本:だからメガストーンの仕込みの時も、絶対手伝いに行かなきゃと思ったし。

 

富永:ちょうどその頃、青年団が幕別公演をしていて、その年は「カガクするココロ」ですか?

 

片寄:「カガクするココロ」の時はまだ佐久間がいたのね。

 

富永:ああ、そうか。

 

片寄:二回目だから「冒険王」。その時に大塚さんも来ていた。その時に舞台づくりのノウハウを聞けば出来るって。青年団は舞台の上に客席をつくっていたから。

 

富永:そうそう、青年団が客席もつくっていたから、それをちゃんと教えてもらったら、メガストーンにも客席が出来るんじゃないかと思ったんだ。

 

松本:で、作りましたもね。

 

片寄:それで9月2日に会場を下見して、照明は会場にあるものを使えそうだ。客電はスナッチライトを持ってきて、演研仕様にすると。客席は、最前列は畳敷き、次の列はカートン。そして平台を組んでパイプ椅子を使うと。そういうことを決めたんですね。

 

富永:それで開催にこぎ着けたんですね。

 

片寄:そうです。

 

富永:オレ実行委員長だったから、潰しちゃいけないという使命感みたいのがあったんだね。

 

加藤:その頃は、まあ片寄さんは別にして、お前が演研の中心になっていたということだね。

 

富永:佐久間さんがいなくなったんで、書類書くことなんか佐久間さんがやっていた、それは僕がやらなければと思っていたんですね。

 

加藤:その前までは、なんとなく大久保と同級生という認識だったんだけど。

 

富永:ということで、第一回の演劇祭が行われたわけですが。


IMG_1622.jpg

(劇団演研、片寄晴則)


 

片寄:はい、では、演劇祭仕込みのタイムテーブルを読み上げたいと思います。

 

富永:何ですか?

 

片寄:8時30分、福澤トラクターから4トン平ボディートラックを借り、富永が坪井宅へ。待機していた片寄、坪井、金田でカートン、コンパネ、スポーツ畳を積み込む。

 

富永:ああ、畳ね。

 

片寄:9時、メガストーン到着。さわやかな秋空のもと、宇佐美はトラックの荷台に腰掛けニコニコしている。稲田の資材置き場へ向かう。平台、材木等を積み込み、室内の畳を積み込もうとしたが、富永が家の鍵を忘れる。(笑)

 

富永:・・・(苦笑)

 

片寄:大通茶館から暗幕、工具、布団などを積み込む。畳を敷いて、座布団の天日干しをする。富永はトラックを返却に。宇佐美はコンパネの穴あけをする。11時20分、釧路勢到着。取りあえず昼食。演研は大通茶館へ。11時40分、北見勢到着。客席づくりをする。1時30分、当日のタイムテーブル、役割分担の説明、富永実行委員長より。演研は昼食をとり、釧路はコーヒータイム。動物園はリハの準備。3時5分、北芸、帰路につくと。

 

富永:え、帰路って何ですか?

 

片寄:だから帰ったの、会場を見て。

 

加藤:前の週じゃないか。

 

富永:ああ、そうか、会場を一週間前から借りていたんだ。これは本番一週間前の日曜日の話ですね。

 

片寄:そう。で、3時15分、十勝毎日新聞の取材。4時から暗幕張り。

 

森田:私たちお昼食べただけじゃない。(笑)

 

富永:いやいや、ちゃんと会場を下見してますから。(笑)

 

片寄:それから照明の仕込み。7時、だいたいの仕込みをして、演研は解散。動物園はリハーサル。福澤は動物園の指名で、スタッフをすることになっていたので残留。それで、次の日24日は祭日だったので、僕たちは照明の仕込みや舞台裏の青球の仕込み、配線処理など。2時から照明合わせ。2時30分稽古開始。途中で道新の取材。5時15分からリハーサル開始、6時30分終了ということです。

 

(つづく)

 


8月に入りました

こんばんは、連日のオリンピック観戦(?)で寝不足と戦っている「オリンピック・マニア」の片寄です。

「走りながら眠れ」公演を終えて休む間もなく「夫婦善哉」の稽古に突入しています。

私は、演出として初演の上演を決めた時点で完成形が頭にあるので、再演にあたっても何処をどう直していくということは基本的にはありません。役者へのハードルが高くなるだけです。「走りながら・・・」を終えたばかりの坪井・富永に対して、「隣にいても一人」東京公演以来、5年振りで平田オリザ作品に取り組む上村は、いまのところ試行錯誤しているようですが、日に日に勘を取り戻してきていますので、どんどん高いハードルを課していこうとおもってます。

今日から取り敢えず食器を並べて稽古を始めてみました。食器があることで台詞を言う時の自分の状態が蘇ってくるようで、やり取りに少しリアリティが加わってきました。まあ早く台詞を入れることが取り敢えずの課題でしょうか。

8月は各自あれこれと予定があり、お盆でもあるので、仲々稽古の足並みが揃いませんが、少ない稽古を有効にこなしていきたいと思っています。

2015年7月

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